7月の誕生石ルビー、今年は1920年「Cartier」などヴィンテージ人気も

ラ・ヴィエイユ・ルシーが披露するルビーとダイヤモンドの古風なイヤリング。(A LA VIEILLE RUSSIE)

「情熱」や「渇望」を石言葉とする7月の誕生石ルビーは、遠い昔に経験した熱い恋を連想させる。なかでも、アンティークやヴィンテージのスタイルできらめくルビーのジュエリーを紹介したい。

7月生まれを祝うインスタグラムの投稿や、ジュエリー専門店のウェブサイトの新着紹介、そしてロンドンで6月30日から7月6日まで開催されたアートフェア「マスターピース・ロンドン」でも、アンティークのルビーが目を引いた。不滅や永遠の愛を象徴するダイヤモンドと組み合わせたルビーは、とりわけロマンチックなメッセージを伝えている。


アンティークジュエリー専門店メティエ・パリが扱う、王冠付きダブルハートのロマンチックなリング。ハートの片方は情熱を、もう片方は永遠を、そして王冠は愛の勝利を表している。1750年頃のジュエリー。 (METIER PARIS)

アンティークジュエリー専門店エステート・ダイヤモンド・ジュエリーが披露したのは、アールデコ様式のカルティエのブローチ。中央から一列に並ぶ天然ルビーが特徴だ。周囲を取り囲む石はダイヤモンド。先端はダイヤモンドの輪が二重になっていて、プラチナ部分に「Cartier」の刻印がある。1920年頃のジュエリー。


エステート・ダイヤモンド・ジュエリーが扱うカルティエのブローチ。(ESTATE DIAMOND JEWELRY)

S. J. フィリップスが紹介するのは、アールデコ様式で4石のルビーをあしらった1935年頃のリング。正方形にカットされたミャンマー産ルビーが、レンガを積んだようなモチーフの連結式シャンクに鎮座している。幾何学パターンはアールデコならでは。


S. J. フィリップス、ルビー4石を配したアールデコ様式のリング。(S.J. PHILLIPS)

こちらはスパイサー・ヴァリンが披露するルビーとダイヤモンドを使ったアールデコ様式のリング。バゲットカットされた2.88カラットのミャンマー産(非加熱処理)のルビーを、ダイヤモンドが囲んでいる。


スパイサー・ヴァリン、アールデコ様式のルビーとダイヤモンドのリング。(SPICER-WARIN)

サイモン・ティークルが扱うこちらのブレスレッドは、プラチナの土台に、彫りの施されたルビーとダイヤモンドを並べ、ツル性植物をイメージしたデザインをオープンパネルの留め具がつなぐ。1930年の作品。


彫りの施されたルビーとダイヤモンドをあしらったアールデコ様式のブレスレット。サイモン・ティークル。(SIMON TEAKLE)
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翻訳=上原裕美子 編集=石井節子

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