日本では「パリ祭」といわれることが多いのですが、これは日本のみでの呼称です。現地ではシンプルに、7月14日を意味する「Le Quatorze Juillet(ル・キャトーズ・ジュイエ)」と呼ばれています。
この日のパリは、シャンゼリゼ大通りでの軍事パレードやエッフェル塔の花火など大がかりなイベントがいくつも行なわれてとても華やかです。
そのなかで、毎年13日夜から14日にかけて各地の消防署で前夜祭的に行われる恒例イベントがあります。消防署主催のダンスパーティ「Bal des Pompiers(バル・デ・ポンピエ)」です。
このときは、特別にパリ周辺地域の消防署が一般の人にも開放されます。多くの消防署では入場料を取りませんが、昔ながらの樽などが置かれていて、参加者の寄付を募っています。集まった寄付は消防署員の労働環境の改善などに使われるそうです。
フランスでは消防士はとても人気があるので、会場には夜まで老若男女問わずたくさんの人々が集い、踊り、飲み、食べて、明け方まで大変な盛り上がりを見せます。
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