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2022.07.25

知のシェアで世界を照らす! フェアを起点に「誰にでも喜ばれる」プラットフォーム

AIによる定性定量分析がブームとなるなか、2022年3月にShareFairからローンチされたソフトウェアが秀逸である。 利用者からは数時間かかると思われた作業が10分で済んだと歓喜の声があがる。同社が導き出した解決策と目指す世界を追った。



まとめ作業を徹底的に省力化


リサーチのまとめ作業にかける時間を短縮できないものか。コンサルティングファームや金融、企業の経営企画などでリサーチ業務にあたる者なら、日々切実な課題と戦っているのではないだろうか。しかしShareFairのソフトウェアによって、その悩みは大幅に軽減されるかもしれない。

その名は「ShareFair Findings」。「企業や産業に関するテキスト情報を自動で構造化し、自分の欲しい情報に絞り込みやすくするソフトウェアです」と同社代表の岡崎良は解説する。世の中にはすでに、テキスト情報の「重要であろう部分」を抽出する要約サービスは数多くあるが、ビジネス用途ではユーザーによって目的や必要な情報に違いがあることから、必ずしも「要約」という方法が適しているとは限らない。

そのため、「自然言語処理を活用したアルゴリズムで、文章を自動で整理・構造化し、ユーザーが絞り込みやすくするという機能を重視した」という。それにより、これまでの10〜100倍も速く、自身の欲しい情報のみにだとり着くことができる。

例えば、「主な自動車会社のEV開発手法と燃費」「ヘルスケア領域スタートアップのベンチャーキャピタルからの資金調達状況」などの企業・産業情報をまとめる際に、アップロードしたWordやTextファイルの内容を自動で解析して適切なExcelファイルに変換してくれるため、その後の作業時間が大幅に削減されるのだ。 

使用方法は、アカウント作成後、構造化の方法や抽出したい企業名、トピック語などを入力し、ファイルをアップロードするだけ、と至って簡単。実際に使ってみたユーザーからは、「3時間はかかりそうだったまとめ作業が10分程度でできた」「レポートを読む前にFindingsで処理するようになった」など、喜びのコメントが寄せられている。

ユーザーの高評価を得たこのソフトウェアは、自然言語処理アルゴリズムを活用した情報処理装置として特許を取得。現在はベータ版として完全無料となっており、この7月には英語によるサービスも開始、さらに広いリサーチニーズに対応していく。

喜ばれるリサーチプラットフォームを



ShareFair CEO岡崎 良

ShareFairが「知のシェアで世界を照らす」をスローガンに創業したのは19年2月のこと。きっかけは、岡崎のコンサルティング会社在籍時代の実体験にあった。

「リサーチというのは、インプット⇨分析⇨アウトプットの流れをとりますが、そのすべての領域において定性情報の処理プロセスを進化させる必要性があると感じていました。情報のまとめ作業は依然として人手に頼っており、とりわけ若手社員は毎日のように夜遅くまでリサーチとそのまとめに時間を割かれていた。そもそも適切で深いインプットを得るには、知りたい情報に関する知見をもつエキスパート(専門家)の意見を聞く必要があり、そのためのマッチングを行う既存のサービスは数多くあるものの、担当者の業界知識の有無により検索や抽出にブレが生じるため、適切なマッチングができず満足なインプットが得られない、という状況も散見されました。自分ならもう少しうまくできる。そのような自負もあり、起業を決意しました」

スタートアップは少数精鋭のメンバー構成が重要になる。白羽の矢が立ったのが、岡崎とは大学時代のゼミ仲間で20年にわたり親交を深めてきた小林潤平だった。

「金融業界に精通していて仕事への追求度合いがずば抜けていた。一緒に仕事をしたい一心で、コンサルティング会社13年の経験をすべて注ぎ込み、彼向けのプレゼンテーションを実施しました」と岡崎は胸の内を明かす。小林にもその思いは届き、未知の世界から一気に具体的なイメージを膨らませる決定打となった。

こうして立ち上がったShareFairは、創業事業としてマッチングビジネスに参入し、「知見の合致度」と「速さ」の2点で究極を目指した「ShareFair Expert」をリリースする。製造業、半導体、ヘルスケア、金融など広範囲な業界への深い知見を武器に、世界中からピンポイントにエキスパートを探索・提案。と同時にそのプロセスを一つひとつ分析して仕組み化していった。その結果、ニッチな業界の知見であっても高い精度で素早くエキスパートにつなぐサービスが実現できたのだ。

「知識とリクエストというファジーなもの同士をど真ん中でつなげることに、我々が少し長けていたんですね。ビジネスの構図としては、Expertサービス拡大に伴い、そこで得られた情報の処理を進化させるべく、いくつかの技術を組み合わせるかたちでFindingsが誕生します。僕らのプロダクトの役割は、世界に新しい価値を生み出す人が、情報の探索やまとめにかけていた時間を価値創造の時間に振り替え、さらなる価値を出せるようにすることにあると考えています」(小林)

「今後はインプットを助けるExpertと分析・アウトプットを助けるFindingsを両輪にリサーチプラットフォームを構築していきますが、我々にはすでにFindingsに続くいくつかのアイデアがあります。Findingsのアップデートを図ると同時に、次の製品へのシフトも進めていく計画です」(岡崎)

ShareFairが目指す「知の循環」とは



ShareFair COO小林潤平

プロダクトの秀逸さとサービスの拡大をもたらすのは技術力だけではないはずだ。ShareFairには、その社名の由来となった「フェア」をシェアするという理念と社会貢献へのビジョンが存在する。岡崎は起業にその思いを込めた。

「子どものころからフェアという言葉が好きで、道に迷うことがあったら、フェアとは何かを考え、フェアな方向へ進んできたように思います。フェアには公正、正々堂々、晴れ、といったポジティブな意味がありますが、ビジネスにおける一番のメリットは、フェアを意識することでおのずと相手にも思いが通じ、お互いが気持ちよく仕事ができることではないかと思っています」

ShareFairが目指す持続的な「知の循環」


特筆すべきは、ShareFairでは「だれもが公正に教育を受けられるように」、創業以来、継続して売上金の一定割合を世界の教育活動への寄付に充ててきたことだ。その多くは、同社がオフィシャルスポンサーを務める認定NPOを通じて、ガーナやケニアの学校建設や給食活動の資金に充当されている。「未来の知」である子どもたちがいつか成長して学んだ知見をシェアする、持続的な「知の循環」を目指すという。

「知」を創造の出発点と位置づけ、ビジネス領域で潜在的なニーズの高かった定性的な情報の処理を、テクノロジーの活用により可能にしたShareFair Findings。今後さまざまな領域でのパートナーシップも活用しながら、Factをベースにした的確な意思決定を後押しし、「知」のシェアを通して世界中に創造の翼を広げていくことだろう。

ShareFairでは、サービス幅の拡大とクライアント数の急増にともない、仲間を募集中である。次の時代の豊かさをつくるためのリサーチプラットフォームが、急成長を遂げようとしている。

ShareFair
https://www.sharefair.com


岡崎 良◎ShareFair CEO。東京大学経済学部卒業。米系戦略コンサルティングファーム(現PwC Strategy&)に入社し、製造業、消費財・小売業界を中心に成長戦略、新規事業戦略、M&A時のDD・PMIなどをテーマに多数のプロジェクトを手がけた。2019年、ShareFair創業。

小林潤平
◎東京大学経済学部卒業。日興シティグループ証券およびゴールドマン・サックス証券でデリバティブ・トレーディングおよび定量的投資戦略開発を担った後、ヘッジファンドで投資業務に従事。その後、COOとしてShareFairに参画。
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text by Sei Igarashi | photograph by Kayo Igarashi | edit by Yasumasa Akashi