『The Happiness Advantage(幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論)』の著者であるショーン・エイカーは、「私たちはより幸せに、よりポジティブになることで、より成功するようになります。例えば、診断を下す前にポジティブな気分になった医師は、ニュートラルな状態の医師に比べて約3倍の知性と創造性を発揮し、正確な診断を19%も早く下すことができるのです」と、述べた。別の調査では、楽観主義者は悲観主義者と比べて、今後1年間に昇進する確率が40%高く、仕事への取り組み度が6倍高く、燃え尽きる確率が5倍低いという結果も出ている。
ポジティブシンキングは、生まれながらにして持っているものではない。むしろ、時間をかけて学ぶことができるものだ。ジムで腹筋を鍛えるのと同じように、ポジティブな筋肉も簡単に鍛えられる。しかし、ポジティブシンキングを仕事に取り入れるためには、継続的な練習が必要だ。そこで、職場に大きな違いをもたらすことができる、前向きな姿勢を受け入れるための5つの小さな方法を見てみよう。
1. 感謝の気持ちを持つ
感謝されていると感じると、社員はベストを尽くそうという気になるという研究結果が出ている。それだけでなく、職場で感謝の気持ちを持つことは、組織内でドミノ効果を生み出す。誰かに感謝の気持ちを伝えることで、その人もまた他の人にも感謝の気持ちを伝えようとするようになる。
例えば、会議を始めるときにつまらない前置きをする代わりに、自分が感謝していることを話してもらうようにする。また、同僚を助けた社員を表彰することもできる。他にも、10日間の感謝チャレンジというアイデアもある。日々の小さな行動を通じて、感謝の気持ちを表現するよう、従業員に呼びかけることもできる。例えば、ある日は同僚に何か良いことをするよう尋ね、別の日は上司について感謝していることを5つ書き出すよう求めることもできる。可能性は無限大だ。
2. 小さな成功を祝う
四半期末や業績評価の時期を待つのではなく、その途中で小さな成功を祝うようにしよう。完璧を目指すのではなく、進歩に焦点を当てるようにしよう。目標を設定し、その達成に向けて想像できる限りの小さな一歩を踏み出そう。最終的な成果ではなく、より小さな達成に集中することで、進歩を実感し、モチベーションを高めることができる。