米国の「大退職時代」を象徴するビヨンセの新曲がトップ10入り

ビヨンセ(Photo by BET Awards 2020/Getty Images via Getty Images)

ビヨンセは7月4日、最新シングル「Break My Soul」をビルボートのHot 100のトップ10圏内に送り込み、ポール・マッカートニーとマイケル・ジャクソンに続いて、ソロアーティストとして20曲以上、グループのメンバーとして10曲以上を同チャートのトップ10に送り込んだアーティストの仲間入りを果たした。

「Break My Soul」は、6月24日から30日までのシングルの動向を集計した今週のHot 100で7位にランクインした。このシングルは、ビヨンセのソロとして20曲目のトップ10ヒットとなった。彼女は、デスティニーズ・チャイルドのメンバーとして10曲をトップ10に送り込んでいた。

ポール・マッカートニーは、ソロで23曲とビートルズのメンバーとして34曲をトップ10に送り込んでいた。マイケル・ジャクソンもソロの30曲とジャクソン5名義の11曲でトップ10を獲得していた。

「Break My Soul」は、ビヨンセにとって2016年の「Formation」以来のソロとしてのトップ10ヒットで、コラボ作品としては、2020年に参加したミーガン・ジー・スタリオンのリミックス「Savage」以来のトップ10作品となった。

ビヨンセは通算7枚目となるスタジオ・アルバム「RENAISSANCE」を7月29日にリリースする。

米国ではコロナ禍をきっかけに現在の仕事やキャリアを疑問視する人が増え、企業を自主退職する人が急増する「グレート・レジグネーション(大退職時代)」の波が到来したが、ビヨンセが6月21日にリリースした「Break My Soul」は、「たったいま恋に落ちた」「それで仕事を辞めてきた」という歌詞が、そのトレンドを象徴していると話題になった。

さらに、「仕事を辞めて時間を作れ」という歌詞の内容に感化され、「実際に仕事を辞めた」とSNSに投稿するファンも相次いでいる。



今週のHot 100では、ハリー・スタイルズの4月のアルバム「Harry’s House」からのヒット曲「As It Was」が8週目の1位を獲得した。2位はジャック・ハーロウの「First Class」で、3位にはTikTokのダンス動画で注目されたリゾの「It’s About Damn Time」が入った。

編集=上田裕資

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