「今、ここ」を感じて幸福度を上げる、プラントベースチョコの魅力

OPENER Chocolate


このようなピュアな精神性を持つ山内氏だが、意外にも前職は広告代理店に勤務していた。テレビ通販を担当し、いかにモノを売るか? を追求し、身を粉にして働いていたという。「テレビ通販でよく見られる『こんなお悩みはありませんか? そのままにしておくとまずいですよ』という恐怖訴求に代表されるようなマーケティングに違和感を感じ、だんだん自分の中で無視できなくなりました。

なぜここまでしてモノを売らなければならないのか?と」。資本主義社会では消費を促すことで、経済的な豊かさを享受する。社会を機能させるには、必要不可欠なファクターだ。だが、行きすぎた経済活動により地球が悲鳴を上げ、人々の健康が脅かされていることも事実。


味覚がクリアな朝に楽しむアソートBOX。精製度合いが低く、食材のミネラルやビタミンが多く含まれているので、身体のトリートメントを促してくれる。OPENERは「身体の感覚を開かせる」という意味。

「社会は日々消費と向き合い、消費のパワーがこの世界を大きく動かしています。だからこそ、消費のパワーを使って、社会がより良い方向に向かうようにしたいと考え、OPENER Chocolateを立ち上げました」。広告業界にいたからこそ理解している資本主義の特性を逆に利用することで、世界を持続可能なものにし、幸福度を上げていくことを志したのだ。

「自分が広告業界で感じたこと、ヨガや瞑想で得た“自分自身になる”という気づきを通して、私は自分の過去と未来、社会の問題点と自分のできること、すべてが繋がった感覚を持てたんです。この感覚を人々に伝えることが、私の使命だと思いました。また、その手段として最適なのがプラントベースの食べ物であり、ローチョコレートだと考えました」。

実際にOPENER Chocolateを食べると、見た目の美しさからは想像できない、骨太な何かを感じさせる。スッと身体に染み渡り、細胞レベルで喜びを感じることができる、本質的な何かを。そんな不思議な魅力を宿すOPENER Chocolateのプラントベース ローチョコレートは、新しい朝のライフスタイルを提案してくれるだけでなく、個人と社会の繋がりを感じさせ、人々や生き物全体の幸福度を上げてくれる。




山内智子◎明治大学商学部卒業後、広告代理店に就職し、テレビ通販のマーケティングを担当する。現代の過剰なマーケティングや資本主義の負の側面に違和感を感じ、消費行動や個人の意識を変えることで、社会的な意義を果たしたいという想いから、2020年にOPENER Chocolateを設立。逗子に工房を構え、ポップアップや通販を中心に販売を行なっている。

連載:クリエイティブなライフスタイルの「種」
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文=国府田淳

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