寄付して稼ぐ。NFTで実現する社会貢献のイノベーション

OpenSkyBlueファウンダーの木川雄介氏とディレクターの谷本佑真氏

寄付とはGiveの文化であり、基本的にお金は出ていくものだ。ただ、支援と引き替えに得られる幸福感は、何事にも変え難いものだろう。

一方で、寄付をすることで稼げたり、継続的に楽しめる仕組みがあればどうだろう。寄付によって心が満たされるだけでなく、減るはずのお金が増えて資産を築けるとなれば、願ったり叶ったりだ。

この新しい寄付のあり方を提示するのが、犬の殺処分ゼロを志す「Metabows(メタバウズ)」というNFTを使ったプロジェクトだ。手がけているのは、NFTで社会課題の解決を行う「OpenSkyBlue」。同チームはDAOで運営され、日本、アメリカ、アゼルバイジャン、ドバイ、香港、韓国などからメンバーが参加し、NFTビジネスをグローバルで展開している。

稼げる寄付とはどんな仕組みなのか。OpenSkyBlueファウンダーの木川雄介氏とディレクターの谷本佑真氏に話を聞いた。



「社会貢献やSDGsって、実はあまり好きではなくて。昨今、なんちゃってが多くないですか? 無理矢理にSDGsを絡めた文脈を打ち出したプロジェクトや商品が世の中に溢れてすぎているように思います」と谷本氏。

確かに、特にSDGsに関しては、企業が社会的責任を果たすために「カタチだけ」というようなケースもある。環境を配慮しているように見せかけて実態を伴わない「グリーンウォッシング」が増えているという指摘もある。

各社がもう少し深く考察し、持続可能な展開を志す必要があるが、一体どのようにすれば、より本質的な社会貢献を実現できるのだろうか。

「私たちが寄付などの社会貢献を行う際、特に大切だと考えているのは、使えるお金の総量を上げ、かつ継続的に支援できる仕組みを整えること。また、アクションをきちんと可視化することも重要です」と木川氏は言う。

それを実現するためにOpenSkyBlueは、NFTの販売、GameFi(Play to Earn)、メタバースを組み合わせたプロジェクト「Metabows(メタバウズ)」を発案した。人と犬の共生社会をより豊かにし、世界中の犬のウェルビーイングを目指す、Web3を駆使したプロジェクトである。
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文=国府田 淳

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