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2022.07.06 13:00

7000万年前の恐竜の骨格がオークションに出品、10億円を予想

Getty Images

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肉食恐竜のTレックス(ティラノサウルス・レックス)の近縁種である「ゴルゴサウルス(Gorgosaurus)」の全骨格が今月のサザビーズのオークションに出品され、800万ドル(約10億円)もの値がつくことが予想されている。

高さ約3メートル、長さ約6.7メートルの骨格は、約7000万年前に死んだ大人のゴルゴサウルスのもので、より小型の約1000万年前のTレックスの骨格に似ているとサザビーズは述べている。

この骨格は2018年にモンタナ州で発見されたもので、同種の骨格の大半がカナダで発見されている中で、米国で発見された数少ないゴルゴザウルスの骨格だとされている。このゴルゴサウルスの骨格は、個人の収集家が購入できる唯一のもので、他の骨格はすべて博物館や大学などの機関に所蔵されているという。

この骨格標本は、7月28日にニューヨークで開催されるオークションで800万ドルの値がつくと予想されており、開催までの1週間はサザビーズ・ヨーク・アベニューのギャラリーで展示される。

ゴルゴサウルスは、約7700万年前に北アメリカ西部に生息していたティラノサウルス科に属する恐竜で、その名前はサザビーズによると、「激しい」または「恐ろしい」トカゲに由来するという。大人のゴルゴサウルスの体重は2トン近くに達し、Tレックスよりも動きが速く、凶暴だったと考えられている。この恐竜が噛む力は、現在地球上に存在するどの動物よりも強かったと研究者は考えている。

恐竜の骨格は近年、オークションで高値で取引されており、2020年には「スタン」というニックネームのTレックスの骨格が3180万ドルで落札され、史上最も高額な恐竜の骨となっていた。今年5月には、映画「ジュラシック・パーク」シリーズに登場したヴェロキラプトルの原型となった恐竜デイノニクスの骨格が、クリスティーズで1240万ドルで落札されていた。

しかし、恐竜の骨格をオークションで販売することは賛否両論があり、専門家は、骨の窃盗や略奪を助長し、研究を妨げるとして、この行為を非難している。

編集=上田裕資

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