全員がクローゼットにVRゴーグルを持つ時代、デジタルが「第2の皮膚」になる
デジタルファッションへの関心が徐々に高まっていることには、巨大企業の影響が必ずある。
2021年3月、マイクロソフトが「Mesh for Teams」を発表した。これはコラボレーションや会議向けのプラットフォームであり、複合現実を用いたバーチャル環境を共有しながら、チャットや文書のやりとりができたり、ほかの必要なツールと接続したりできる。フェイスブックは同年夏にメタバースを立ち上げると発表した後、社名をMetaに変えてリブランディングした。そして、既にバーチャルリアリティ環境でものに触れることができるVRグローブを開発中だ。
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むろんメタバースが本当に無視できない大きな現象にならなければ、一般消費者には、デジタルファッションの実用的な価値を実感することは難しい。
だがたとえば、皆がクローゼットにVRゴーグルを持っていれば、お互いのデジタルファッションをチェックできる。こうして少しずつ、デジタルで作られたものが所有者の忠実な影となる未来へと近づいていく。
要するに、デジタルが「第2の皮膚」となることが求められているのだ。自作のデジタルイメージの中で、自分自身と、自分の写真、動画、アバターに「違和感がない」ことが重要だ。
今はまだ、デジタルファッションは静的(スタティック)なイメージでしかないかもしれない。だがいずれは、「本物と完全に感じられるバーチャル」を業界がこぞって作ることになる。そうなれば、「デジタル製の影武者」が世の中を闊歩することになるに違いない。
(forbes.ru 原文)
https://www.forbes.ru/svoi-biznes/448639-ten-svoego-hozaina-zacem-pokupat-cifrovuu-odezdu-i-kto-na-etom-zarabatyvaet
(著者プロフィール)
https://www.forbes.ru/profile/448643-ludmila-norsoan