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2022.07.02 09:00

55年ものロングラン、日清の細かすぎる会議とは? 日清焼そば発売日|7月2日

(c)日清

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1963年7月2日に世界初のインスタント焼きそばである「日清焼そば」が発売されました。「インスタント麺をフライパンで焼きながら戻す」というそれまでにない調理法もあって発売当初は苦戦したものの、発売4年後には累計5億食を突破。インスタントラーメンのシーズンオフといわれた夏の売上を大幅にアップさせました。

世界初の名を冠するのはインスタント焼きそばだけではありません。チキンラーメン、カップヌードル、JAXAと共同で開発した宇宙食ラーメンのスペース・ラムなど、日清食品グループは食の世界にいくつもの革新を起こしてきました。そして、社内においても「時代の変化に対応するのではなく、変化をつくり出せ」と語っていた創業者・安藤百福の精神を受け継いでいくべく、革新的な試みが絶えず行われています。

2016年3月には株価連動型社員食堂「KABUTERIA」をオープン。自社の株価に連動して、マグロの解体ショーなどの豪華なイベントやメニューを提供する「ご褒美デー」や質素な食事を提供する「お目玉デー」を設けると発表して話題になりました。

また、商品がなぜ売れているのか、なぜ売れなかったのかという要因・責任の所在を、組織単位ではなく個人名で徹底的に分析する「解剖会議」という会議も行われています。誰の発想や判断でどれだけの利益や損失が出たのかをはっきりさせ、ブランドマネージャーのAさんが5000万円、販売担当者のBさんは……と利益や損失額を割り振っていくのです。

実際に負債を負わされたり、減給や降格をされたりというわけではなく、成功と失敗がどうして起きたのかを関係者全員で共有するためのフィードバックなのだとか。犯人探しをしたがらない企業が多いなか、これも革新的な取り組みといえるでしょう。

連載:今日は何の日?

執筆協力=アステル

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