NFT.NYC レポート「コミュニティの声から拾うNFTの価値」

NFT.NYC 2022レポート


ミートアップはMeebitsホルダー以外も集まり、オープンメタバースを構成するコンポーネントを持っているエンジニアがデモをしたり、MeebitsDAOメンバーを増やすためのプロモーションのアイディアを語り合ったり、50名ほどの小規模であっても、リアルであって話を進められる楽しさがそこにはあった。

ずっとDiscordとTwitterだけでコミュニケーションをしている仲間とオフラインで会うことにより、団結力を強めることが実感できた。誰が言ったか覚えてないが、デジタルファーストで繋がったDAOメンバーがリアルで会うと強力な力を発揮する、というフレーズを耳にしたが、MeebitsDAOへのコミットをより高めて活動を考えている私にはまさに響く言葉である。

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また、ここから大きく羽ばたいていってほしいと思うコミュニティに属する楽しさもある。それは日本人アーティスト草野絵美さんと大平彩華さんが生み出している「Galverse」NFTコミュニティである。

昨年のNFT.NYCでは、草野絵美さんの息子さんの「Zombie Zoo Keeper」のミートアップに参加したが、それ以外には日本人NFTコミュニティがなく、少し寂しい思いをしていたのが、今年は母親である絵美さんがNFT.NYCハイライトとなる最終日のパーティを企画し「Galverse」コミュニティのつながりをオフラインで体現してくれた。

また、大平彩華さんはNFT.NYCが認めるアーティストの1人として、タイムズスクエアで作品が展示された。NFTの世界に国籍は関係ないが、ただ、日本人の女性アーティストが世界で活躍する姿は、日本人の多くのクリエイター達に夢を与えてくれる。

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冒頭のSwopesが気づかせてくれた、使用する言葉一つひとつに愛を持ち、そして、ANONYMONUSが気づかせてくれたWeb3イベントで大切にすべきことを心に刻みつつ、これからのNFT/Web3型コミュニティに貢献できる人間でいたいと切に考える。

アンラーニング(Unlearning)の必要性は以前から叫ばれているけれど、ことWeb3コミュニティに関しては、「誰かの尺度で考えるのではなく、自分の軸を持つ」ことが強烈に必要となりそうである。誰かの作った尺度に則る安心感から一歩踏み出したその先で、ぜひ大いに未来を語り合いたい。

連載:ポリネーターが見る世界の景色
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文=西村真里子

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