経営者の態度や言葉には“知恵”が詰まっている―。
筆者が朝食やディナー、インタビュー、テレビ電話で話を聞いたアメリカ一流の経営者が教えてくれた「経営のこぼれ話」。
ジム・スナーベ SAP (ソフトウェア)
「小チーム化してスピード感を出すべきだ」
SAPはトップソフトウェア企業として君臨し、競合他社が少ないため、融通性がないサービスを展開していた。
しかし、クラウドの出現により、ジム・スナーベは「抜本的な見直しを迫られた」と話す。「新製品のライフサイクルを18カ月から6カ月に短縮しなければならなかった。2万人の開発スタッフを8~14人の小チーム化し、シリコンバレーのようなスピード感を実現させたかった」。実際に、同社の製品サイクルは8カ月まで短縮された。