自分に合う求人情報のみを表示
「当社のアルゴリズムは、候補者の経歴や希望の職種に基づいてカスタマイズされているだけでなく、候補者が最初の面接を受けられる可能性も考慮されている。学生に、何千もの未知の会社の求人情報をスクロールさせるのではなく、実際に採用に結びつく可能性がある機会だけを表示するようにしている」と、ホーは述べている。
しかし、RippleMatchがリンクトインやインディードのような業界の大手と競争するためには、まず知名度を高め、学生と企業の両方に対してその有効性を証明しなければならないと、コンサルティング会社Korn FerryのDavid Napeloniは言う。
「この種のサイトの最大の課題は、企業側に費用対効果を示すことだ。企業の採用担当者は、会社の価値観やカルチャーに合う学生を探している」と彼は述べた。
ニューヨーク市立大学バルーク校を卒業したばかりのSudipta Chakrobortyは、RippleMatchのおかげで、アマゾンのエリアオペレーションマネージャーのポジションに就くことができたと述べている。「リンクトインのようなプラットフォームは、すでに確立された職歴を持つ人々には有利だが、私にふさわしい場所ではなかった。RippleMatchは、企業とのマッチングが行われる点もユニークだ」と彼は話した。
G20 Venturesのパートナーで投資家のMike Troianoは、RippleMatchのプラットフォームは、採用プロセスにおける意識的・無意識的なバイアスを取り除く上でも有利だと述べている。
「どんな候補者がいて、彼らが何を求めているかというデータを大量に集め、それを使って求職者と企業をマッチングさせることで、“今会社に居る人に似た誰か”ではなく、最高の人材を獲得することが可能になる」と彼は話した。


