有名な「舌出し写真」はどうやって撮影された? アインシュタイン記念日|6月30日

Bettmann / Getty Images

6月30日は「アインシュタイン記念日」です。理論物理学者のアルベルト・アインシュタインが「特殊相対性理論」を完成させ、1905年のこの日に「アナーレン・デア・フィジーク(Annalen der Physik)」誌に論文を提出したことに由来しています。

アインシュタインは、1879年にドイツで生まれました。スイスのチューリッヒ連邦工科大学で学び、特殊相対性理論をはじめとする、それまでの物理学の認識を根本から変える理論を発表した彼は、「20世紀最高の物理学者」とも言われています。ユダヤ系ドイツ人だったため、ナチス政権のドイツから逃れるため、1933年にアメリカへ渡ります。その後、平和運動にも尽力し、1955年に76歳で亡くなりました。

話すことが苦手で、おとなしく生真面目な性格であったアインシュタインは、人前では滅多に笑顔を見せなかったといわれています。しかし、そんな彼の72歳の誕生日、パーティーを終えて車に乗っていたところを報道陣に囲まれ、カメラマンから笑顔をリクエストされます。そこで、照れ隠しのように舌を出したのが、かの有名な「舌出し写真」の真相です。この写真は本人も大変気に入り、焼き増しを頼んだそうです。

1922年にはノーベル賞物理学賞を受賞しましたが、その知らせを受けとったのは、日本に向かう「北野丸」の船上でした。受賞のニュースは日本にも伝えられ、11月17日に神戸港に到着しましたが、各地で盛大に歓待されたそうです。

日本でアンシュタインは、東京、仙台、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡で計8回の講演を行なったほか、合間には日光、松島、京都、奈良などを観光したり、歌舞伎や能も楽しんだりしました。43日間にも及ぶ日本滞在の間、非人道的な奴隷労働だとして、関係者に勧められた人力者に乗ることは拒否したとも伝えられています。

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執筆協力=tannely(タネリー)

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