公開から5週目の週末興収は、『タイタニック』(1998年、3000万ドル)と『アバター』(2010年、4200万ドル)の間に位置し、米国史上2番目となった。
また、米国内累計興収は5億2172万3000ドル(約706億円)、海外累計興収は4億8700万ドル(約659億円)。製作に1億7000万ドル(約230億円)をつぎ込んだジョセフ・コシンスキー監督の同作品は、世界で10億500万ドル(約1360億円)を稼いだことになる。これが本作品の最大の奇跡だ。
本作の米国内興収は現在、『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』(2019年、5億1500万ドル)と『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年、5億3200万ドル)の間にあり、歴代チャート15位にランクインしている。『ライオン・キング』(5億4300万ドル)以来、2番目に大きな興収だ。
ジョン・ファブロー監督によるリメイク版(と『ダークナイト』の未調整興収5億3400万ドル)を抜けば米国内歴代12位になり、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(8億400万ドル)、『アベンジャーズ / エンドゲーム』(8億5800万ドル)』以来の巨額興収となる。
「通常」の降下速度だと、『インクレディブル・ファミリー』(6億800万ドル)をわずかに下回る5億8500万ドル程度で国内公開を終了することになる。しかしこの映画は、中途半端に混戦状態の今月、祝祭日による盛り上がりに欠けるジェームズ・キャメロン監督の作品の足を引っ張っている。6億2500万ドル(846億円)超えはほぼ確実だろう。
これは独立記念日の週末にこの作品がさらに勢いを増しそうなことと、『ミニオンズ』以降それほど多くの大作がないことが一因だ。米国では来週末に『ミニオンズ フィーバー』(日本では7月15日公開)、7月8日には『ソー:ラブ&サンダー』、7月22日にはジョーダン・ピール監督の『ノープ』の公開が控えている(日本では8月26日公開)。