Zoomのプラットフォーム化を加速させる「Zoom Apps SDK」発表

(c)Zoom

この2年間で、Zoomはビデオの巨人となり、リモートワークそしてハイブリッドワークのニーズに対応するために、飛躍的に機能をとりこみ、サービスを向上させてきた。ビデオ会話ソリューションの難しさの1つは、過去数年間で機会が増えてきたハイブリッドなエコシステムをうまくさばくことだ。人々はこれまで以上に、仕事、学校、遊びといった複数のハイブリッドエコシステムを行き来するようになっている。

このハイブリッド化の流れが要求するのは、Zoomのようなビデオ通話ソリューションにおけるソリューションとアプリケーション間の相互運用性だ。Zoomが、自社サービスとZoomアプリの相互運用を可能にしたことは評価できるが、次のステップはその力を開発者の手に委ねることだ。

Zoomは、開発者にZoomエコシステム内でのアプリ構築を可能にするZoom Appsソフトウェア開発キット(SDK)の一般提供を発表した。ではZoomのこの新しいアプリSDKと、アプリマーケットプレイスを育成するためにZoomが行っていることについて見ていこう。要するにこれは、Zoomの「プラットフォーム化」に向けた新たなステップだ。

Zoom Apps SDK


Zoomは約1年前にZoom Appsを発表した。Zoomエコシステム内にアプリを実装する狙いは、ユーザーがZoom外のアプリとやりとりするためにZoomを離れる必要がないようにすることだ。すでにZoom Apps Marketplaceに登録されているアプリならば、Zoomを離れる必要はない。これまでに、Zoom開発者たちが100以上のZoomアプリを公開しているが、今回公開されたZoom Apps SDKは、開発者や企業がより多くのZoomアプリを開発するための入口となるものだ。
次ページ > インタラクティブなアプリを作る余地が大きく

翻訳=酒匂寛

ForbesBrandVoice

人気記事