このハイブリッド化の流れが要求するのは、Zoomのようなビデオ通話ソリューションにおけるソリューションとアプリケーション間の相互運用性だ。Zoomが、自社サービスとZoomアプリの相互運用を可能にしたことは評価できるが、次のステップはその力を開発者の手に委ねることだ。
Zoomは、開発者にZoomエコシステム内でのアプリ構築を可能にするZoom Appsソフトウェア開発キット(SDK)の一般提供を発表した。ではZoomのこの新しいアプリSDKと、アプリマーケットプレイスを育成するためにZoomが行っていることについて見ていこう。要するにこれは、Zoomの「プラットフォーム化」に向けた新たなステップだ。
Zoom Apps SDK
Zoomは約1年前にZoom Appsを発表した。Zoomエコシステム内にアプリを実装する狙いは、ユーザーがZoom外のアプリとやりとりするためにZoomを離れる必要がないようにすることだ。すでにZoom Apps Marketplaceに登録されているアプリならば、Zoomを離れる必要はない。これまでに、Zoom開発者たちが100以上のZoomアプリを公開しているが、今回公開されたZoom Apps SDKは、開発者や企業がより多くのZoomアプリを開発するための入口となるものだ。