ビジネス

2022.06.27

「おしゃべり」というイノベーションの原点

番組のナビゲーターをつとめるKitchen & Companyの中道大輔(左)とForbes JAPAN編集長の藤吉雅春

日本の企業が世界に出るときに足りないものは何か。そのひとつが“クリエイティビティ”だとしたら、どうしたら乗り越えていけるのか。

Kitchen & Companyの中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」とForbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。

初回は、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春がゲスト。コラボレーション前から視点や課題を共有する二人が、このプログラムで進めていく取り組み、まだ日の目を見ない日本の可能性について語り合った。


中道:今回はForbes JAPAN編集長の藤吉雅春さんをお迎えしております。

藤吉:よろしくお願いします。

中道:「VISION TO THE FUTURE」がJ-WAVEの番組だった2021年、ちょうど1年前くらいにもゲスト出演していただきましたが、その時とは少し内容が変わってというか、進化して。Forbes JAPANと一緒にこのプログラムをできることは本当に光栄です。

藤吉:ありがとうございます。中道さんとおしゃべりしていれば、なんか面白いことができるんじゃないかなって気がしています。実は面白いアイデアやイノベーションの原点って、僕はおしゃべりだと思っていまして。

中道:本当ですか。ありがたいですね。でも、実際に初めてお会いしてからずっと、結果的におしゃべりの連続ですもんね。

藤吉:そうですね。Forbes JAPANでは毎年「SMALL GIANTS」というアワードをやっていて、その勉強会に中道さんをお呼びしてお話しいただいたんですよね。組織はSMALLでも価値はGIANTS、グローバルな経営者たちですから、中道さんの話が刺さるんですよね。

中道:ありがたいですね。

藤吉:やっぱり経営者の人たちは、ブランディングをよく考えていらっしゃる。そういう視点を持つ人たちにとって、中道さんのように海外をよく知る人の話は、面白いんだと思います。

中道:SMALL GIANTSってコンセプトがすごく面白いですよね。勉強会では、僕がリーバイスの仕事(グローバルデザイン&MDディレクター)をしていたときの話なんかをさせてもらいましたが、みなさんは自分で経営している方々なので、軸や経験がまた違うなと思いました。

藤吉:規模は小さくても海外を相手にされているので、海外から日本を見ていたりもしますね。そうすると、「おかしいんじゃないの?」っていう思いが結構あるようで。でも日本で発信しようとしても、なかなか広まっていかないというジレンマがある。だから、そこを理解されている中道さんの話が響いたんじゃないかと思います。

中道:実際、日本の企業は9割以上が中小企業じゃないですか。だから、日本の将来を考えたとき、例えばビジネスの側面ではそこが変わっていかないと絶対に行き詰まる。変えられるかどうかは一旦置いといたとして、少なくともそのきっかけになるおしゃべりは、やり続けたい。

日本のビジネスシーンの9割において、カルチャーやクリエイティビティに関することが低いプライオリティ扱われているなっていう気がするので、このプログラムを通じて、課題やアイデアをForbes JAPANと一緒に発信していけたらと思ってます。
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文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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