ライフスタイル

2022.06.30 16:00

太陽のような女性に敬意を表して ヴーヴ・クリコ初の世界巡回企画展が日本からスタート




━━いままで資料の中でしか出会うことのできなかったマダム・クリコの息吹を感じることができる、大変興味深い展示でした。

彼女を表現するとき、私はオプティミズム(楽観主義)という言葉をよく使います。ヴ―ヴ・クリコのラベルにも使われているこのあざやかなイエローからも想起できる、まさに太陽のような女性。今回の企画展に「Veuve Clicquot Solaire Culture」と、Solaire =太陽というワードが使われているのも偶然ではありません。そしてこの展示を‟日出る国“である日本から始める、というのも、もちろん偶然ではありません。

━━3年に及ぶパンデミックもようやく終息の気配を見せ、太陽のもとでシャンパーニュを飲める日がまもなくやってきそうですね。

パンデミックにはヴ―ヴ・クリコ、そしてシャンパーニュ業界に大きなインパクトを与えました。私たちの売り上げの50%が起因しているレストランやホテル、バーがクローズしてしまったのですから。でも、その後、多くの人々が自宅でシャンパーニュを飲むというトレンドが生まれ、いまヴ―ヴ・クリコは市場最高ともいえる需要の高まりに直面しています。うれしい悲鳴ですね。

━━250周年を迎え、次に大きなイベントが催されるのは300周年でしょうか?私もあなたもリタイアしているとは思いますが。

Who knows(わかりませんよ)? いまは医療が発達して寿命も延びていますからね(笑)。というのは冗談ですが、ヴ―ヴ・クリコは常に未来を見据えているシャンパーニュメゾンです。長期戦略とともに常に、3年、5年先を見据えた短期的な商品企画や戦略を用意しています。

2020年には草間彌生さんを起用した「ラ・グランダム」で話題を集めましたが、来年春にはまた新しいアーティストとのコラボでみなさんをアッと驚かせるでしょう。おっと、これ以上はお話できませんが、まずはヴ―ヴ・クリコの輝かしい250周年をみなさんと一緒にお祝いさせてください。たくさんの方にご来場いただき、ヴ―ヴ・クリコのオプティミックな(楽しい)世界観に浸っていただけるように祈っています。
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Text by Miyako Akiyama

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