地球上の青い天国 MLBオールスターゲームが行われるドジャー・スタジアムを徹底解剖


座席数で全米最大級と書いたが、厳密には第2位である。第1位はオークランド・アスレチックスが本拠地とするオークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムで、こちらは観客席がドジャー・スタジアムよりやや多い5万6782席だ(ドジャー・スタジアムは前述のように5万6000席)。


オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム(Justin Sullivan/Getty Images)

しかしこちらの球場は、人気が低迷するアスレチックスが、挽回策のために、ラスベガスへの移転か、オークランド域内の新球場への移転を公言しているだけあって、解体される可能性も低くない。すると、ドジャー・スタジアムが再び全米第1位となる可能性もあり、南カリフォルニア住民のひそやかな期待が高まっている。

最後に今年のオールスターゲームのチケットだが、現在のところオークションで出回っている最安値は442ドル(約6万円)だ。座席数のことを考えれば、この機会を逃すと、来年以降のオールスターはさらに高くなると見積もっても間違いではないので、今年は円安もあるとはいえ、観戦のチャンスかもしれない。

さて、冒頭で触れた観戦旅程についてだが、モデルケースを言えば、現地時間の7月16日にロサンゼルスに入りして、まずその夜は電車(アムトラック)でアナハイムに出かけてロサンゼルス・エンゼルスのナイトゲーム(対ドジャース)を観戦。翌日はさらに同じ電車でサンディエゴまで行って、ダルビッシュ有が所属するサンディエゴ・パドレス対アリゾナ・ダイアモンドバックスのナイターを観戦する。

2日後の7月20日、ドジャー・スタジアムでオールスターゲームを観たら、その2日後には同じ球場で伝統の一戦であるドジャース対サンフランシスコ・ジャイアンツの試合が観られる。このMLBの試合が堪能できる理想的な旅程が完遂できれば、オールスターゲームの442ドルもそれほど高くはないだろう。さらに上記の移動はすべて公共交通機関で移動できるので、レンタカーを借りる面倒さも回避できる。夏の旅行として、ご一考してはいかがだろうか。

連載:ラスベガス発 U.S.A.スプリット通信
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文=長野慶太

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