日経225先物取引を中心に投資の世界で大成功し、年間約1億円を稼ぎ出す投資家であるHIDE氏は、「年間30日程度しか働いていない」のにいったいなぜ、成功を続けているのだろうか?
前編 年間30日で1億円稼ぐカリスマの「先物取引売り一択」投資術に続き、HIDE氏に、投資家になるまでのキャリアについて、そして成功のためのメンタルの保ち方、失敗との付き合い方などを聞いた。
メンタルを整える重要性
──ルーティンとして取り入れていることはありますか?
投資の世界は、私生活に問題があると稼げないということがよく言われています。究極を言えば、自分のメンタルさえきちんと整っていれば、今のように相場の地合いが悪くても稼げる世界。だから僕は、極力自分にストレスを与えないように、毎日しっかり眠って、散歩をします。太陽の光を浴びて散歩をすることで、幸せホルモンであるセロトニンが出て、前向きになれます。
相場を張っていないときは、散歩をして、旅行をして、勝負のタイミングがいつ来てもいいように、常に穏やかな状態に整えています。
──失敗したときはどのようにリカバリーをしますか?
こちらも、目の前のことに心を動かされすぎないこと。「失敗は、成功までの過程のひとつ」と捉え、深刻に考えすぎないことです。仮に何百万損したとしても、それもプロセスです。投資の世界は、5割勝てれば勝率は十分に高いほうだと思います。「100%うまくいく」という「過信」こそが、うまくいかない要因です。
常に勝ち続ける必要はなく、良いときもあれば悪いときもあり、勝つときもあれば負けるときもあります。それでも長期的にプラスになっていればいいので、ひとつひとつのことに固執する必要はありません。けれど「失敗してはいけない」と、損失を取り返したいばかりに必要以上に売り買いして、さらに損失を膨らませてしまう人もいます。でも僕は、勝てるパターンでないと判断したら、負けていてもスッと離れ、またタイミングが来るのを待ちます。
秘訣のひとつは、「わからなくていい」というメンタリティ
投資に正解はありません。「わからないこと、迷い」と向き合って、正解を求めないこと、解き明かそうとしないことを大事にしています。もし、相場の原理が解き明かせるならば、誰だって億万長者になれます。でも、実際そうではない。人間の心理が相場を動かす投資の世界においては、絶対の方程式がありません。
お金を儲けたい欲求や社会への不安で、相場は予想だにしない方向に突然変わります。成功しているときはタワマンに住んで高級車に乗っていたのに、途中でうまくいかなくなり退場した投資家さんをたくさん見てきています。