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2022.07.06 08:00

年間30日で1億円稼ぐカリスマの「先物取引売り一択」投資術

写真=HIDE氏提供

NISAやiDeCoの拡充、さらに「一億総株主」の提言がニュースを騒がせるなど、投資がより身近な存在になってきている。しかし、リスクを負いながら投資を生業としている投資家たちの入れ替わりは激しい。

『1日15分』の仕事で年収1億円超。新富裕層はブラックカードで何を買うのか」で紹介した、Mastercard(R)最上位のクレジットカードとしてミレニアル世代に人気のLUXURY CARD(以下、ラグジュアリーカード)の最上位で完全招待制、入会金110万円、年会費66万円というBlack Diamond会員のHIDE氏は、日経225先物取引を中心に、8年もの間投資の世界で成功し、年間約1億円を稼ぎ出す投資家だ。彼曰く「体感として、9割の投資家は1年間で投資の世界から退場する」という、非常に厳しい世界である。

では、「年間30日程度しか働いていない」というHIDE氏はいったいなぜ、成功を続けているのだろうか? 仕事術を聞くと、そこにはあらゆる仕事に共通するであろう勝利の法則があった。

「頑張りこそが落とし穴になる」意外な現実


──投資の世界で成功し続けられる秘訣を挙げるとすれば何でしょうか?

前提として、投資の世界は「努力が報われるとは限らない世界」です。「頑張れば稼げる」わけではありません。一般的な仕事であれば、結果が出なくても、プロセスそのものを周囲から評価してもらえることもあるでしょう。けれど、投資はどんなに頑張ったところで、数字がゼロになれば終わりです。

専業トレーダーといえば、相場を見ながら激しく売り買いをするイメージをお持ちの方も多いでしょうか。僕のスタイルはまったくそうではなく、本格的にパソコンに向かうのは、年間30日程度です。

なぜか。相場の世界は何よりもタイミングが重要です。「買う」「売る」以外に、第3の選択肢「何もせずに待つ」があります。大抵の人は「買う」「売る」に最もフォーカスしますが、それだけではうまくいかないことが多い。「待つ」ことが何より重要なファクターなのです。


Black Diamond会員のHIDE氏

けれど、周囲のトレーダーを見ていても、やはり何かをしていないと落ち着かず、「待つ」ができない人が多く、変に手を出して、たいてい失敗しています。仕事を辞めてまで投資の世界で頑張ろうと思っても、資金が底をつくか、社会との疎外感がつらくて戻ってしまう。そう、「買わなきゃ、売らなきゃ、何かしないと落ち着かない」と変に頑張ってしまうことこそが、ひとつの落とし穴です。「頑張ったがゆえに、結果が出ない」ことが、いくらでもあります。

そういう点では、営業マンをやっていた時代から「サボりたい、楽しみたい」というマインドだった僕は、向いていたのだと思います。
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文=後藤香織 編集=石井節子

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