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L→R:ミクシィ会長 / 笠原健治、日本電産会長兼社長 / 永守重信



時代の寵児ともてはやされながら、デジタル時代の荒波とともに消えていった企業は少なくない。光通信やミクシィもそのように思われたが、彼らは生き残る道を見つけた。復活のカギは「適応」だ。

ソーシャル・メディアの世界には、「復活の第2幕」などない―。
そんな筋書はまちがっているということを、笠原健治(24位)は証明してみせた。彼は4年間の冬眠を経て今年、日本長者番付に返り咲いた。04年に華々しい成長を遂げたSNSサイト「ミクシィ」は十分な数の“友人”を保持できなくなり、投資家たちが離れていった。

しかし、笠原は集めたユーザー・データを検証し、利益率の高いスマホゲームに力点を移した。その結果、「モンスター・ストライク」が爆発的にヒット。ミクシィの株価は一時期350%も急騰し、笠原の資産を正味15億ドルにまで押し上げた。

ミクシィの株価の推移(2014年5月~15年5月)
ミクシィの株価の推移(2014年5月~15年5月)

一方、ハードウェア面では、もうひとりの時流を巧みに捉えた“ハイテク長者”がいる。永守重信(12位)である。永守率いる日本電産のマイクロモーターは、市販のタブレット型端末に広く使われている。現在、同社は薄型パソコンやタブレットの冷却ファン用として開発したモーターの技術を、自動車の座席とデータ・センターのサーバーに応用しようとしている。

投資家も好感しており、日本電産の株価は33%上昇し、永守氏の資産も同じ程度増えた。また永守は、将来有望な技術者を見出す目的で2014年に「永守賞」を設立し、次世代の画期的な製品を開発する若き技術者を支援している。

重田康光(14位)は、2000年のITバブル崩壊で打撃を受けた光通信を立て直し、新しい経済環境のなかで挑戦を続けている。事務用品やインターネット・サービス、コール・センターへの多角化を図ったことに続き、環境ビジネスへの進出も始めている。昨年の12月には、重田は一般家庭にリサイクル可能なミネラルウォーターのボトルを配送する「ウォーター・ダイレクト」の株式公開買い付けを開始した。また、LED電球やソーラー・パネルも販売している。

フォーブズ ジャパン編集部 = 文

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