インドアゴルフ施設は、バーやレストラン、ホテルに併設されたり、独立施設として設置されたりしている。多くの関連企業が本社を置き、ゴルフ設備の「首都」と呼ばれているカリフォルニア州カールスバッドでは、スポーツバーやホテル、ゴルフ関連企業の本社など、さまざまな場所でシミュレーターが利用できる。
しかしこうしたシミュレーターも全米で予約が取りにくくなっており、カールスバッドでさえも同じ状況だ。主な原因は、ゴルフ場の予約がすべて埋まっていることにある。富裕層の間では、自宅設置型シミュレーターの人気も高まっているという。
ゴルフシミュレーション設備の設計・製造・設置を行うエース・インドアゴルフ(本社オハイオ州トリード)のトレバー・ファウスト社長は「インドアゴルフが非常に人気を博しているのは間違いない」と語る。
「自分も20年前は、冬の間ずっと完全に屋内でトレーニングをすることに疑念があった。今は、屋内での練習に抵抗はない。技術向上により、今では冬の間に練習を重ね、夏の始まりにその確かな成果を確認できるようになった。インドアゴルフ施設が大きな成功を収めるようになっているのも、そのためだ」
「ドライバーを試すときは、フィッティングを確認できる技術を使いたいものだ。この技術により、インドアゴルフがより広く受け入れられるようになっている。屋内のスクリーンゴルフはアジアで大きな成功を収めてきた。ここ北米でも最近になって成功してきている」
全米に展開するインドアゴルフチェーンの一つに、エックスゴルフ・アメリカ(本社カリフォルニア州マンハッタンビーチ)がある。現在57カ所に施設を展開し、今後は米国とカナダのさらに34カ所で施設をオープンさせる予定だ。それぞれの施設には通常7つの打席とバーやフードサービスがあり、小さなボーリング場のゴルフ版といったところだ。ここ1年の全体的な事業は好調だという。