米国のインドアゴルフ人気 コロナ規制の緩和後も継続

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米国では、新型コロナウイルスの流行が始まって以降、ゴルフ人気が高まり、ゴルフ場の予約がますます取りにくくなっている。ゴルフは、対人距離を保ちながら楽しめる理想的なアクティビティとなったが、その人気はコロナ関連の規制が解除された後も継続。ゴルフコースを利用できない人は、有名なコースをシミュレーター画面で体験できる「インドアゴルフ」を利用するようになった。

インドアゴルフ施設は、バーやレストラン、ホテルに併設されたり、独立施設として設置されたりしている。多くの関連企業が本社を置き、ゴルフ設備の「首都」と呼ばれているカリフォルニア州カールスバッドでは、スポーツバーやホテル、ゴルフ関連企業の本社など、さまざまな場所でシミュレーターが利用できる。

しかしこうしたシミュレーターも全米で予約が取りにくくなっており、カールスバッドでさえも同じ状況だ。主な原因は、ゴルフ場の予約がすべて埋まっていることにある。富裕層の間では、自宅設置型シミュレーターの人気も高まっているという。

ゴルフシミュレーション設備の設計・製造・設置を行うエース・インドアゴルフ(本社オハイオ州トリード)のトレバー・ファウスト社長は「インドアゴルフが非常に人気を博しているのは間違いない」と語る。

「自分も20年前は、冬の間ずっと完全に屋内でトレーニングをすることに疑念があった。今は、屋内での練習に抵抗はない。技術向上により、今では冬の間に練習を重ね、夏の始まりにその確かな成果を確認できるようになった。インドアゴルフ施設が大きな成功を収めるようになっているのも、そのためだ」

「ドライバーを試すときは、フィッティングを確認できる技術を使いたいものだ。この技術により、インドアゴルフがより広く受け入れられるようになっている。屋内のスクリーンゴルフはアジアで大きな成功を収めてきた。ここ北米でも最近になって成功してきている」

全米に展開するインドアゴルフチェーンの一つに、エックスゴルフ・アメリカ(本社カリフォルニア州マンハッタンビーチ)がある。現在57カ所に施設を展開し、今後は米国とカナダのさらに34カ所で施設をオープンさせる予定だ。それぞれの施設には通常7つの打席とバーやフードサービスがあり、小さなボーリング場のゴルフ版といったところだ。ここ1年の全体的な事業は好調だという。
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編集=遠藤宗生

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