ブルームバーグによると、マスクはこのミーティングに携帯電話で参加し、人員削減の可能性を問われた際に、同社が「健康になる」必要があると述べ、ツイッターのコストが収入を上回っていることを指摘した。また、レイオフは従業員のパフォーマンスに基づいて行われると付け加えた。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、最近初めて共和党に投票したことを明かしたマスクは、「穏健な政治」を信じていると述べ、ツイッターで「言いたいことを言う」ことが許されるべきだと述べたという。
今から2週間前にマスクは、テスラの社員にリモートワークを認めない考えを示したと報じられたが、このミーティングで彼は、「優秀な」従業員だけに在宅勤務を許可すると話した。
ワシントンポストによるとマスクは、主要メディアの「ネガティブレンズ」を避けるためにツイッターの買収を模索していると述べ、ツイッターのユーザーが「嫌がらせや不快感」を感じることになれば、サイトは多くのユーザーを失うことを強調したという。
複数のメディアの報道で、マスクはプロダクトの開発に参加したい意向だが、ツイッターの新CEOになるとは決まっていないと述べたという。
マスクは、ツイッターに10億人のデイリーアクティブユーザー(DAU)を望んているとされる。第1四半期の決算報告書によると、現状のDAUは2億2900万人という。
会議の録音を入手したCNNによると、マスクはツイッターのモデレーション慣行について、「言論の自由とリーチの自由がある」と述べたという。「私は、人々が法律の範囲内で、かなり非道なことを言うことが許されるべきで、それらが増幅されず、大量のリーチを得たりしないことを望んでいる」と彼は話したとされる。
ブルームバーグによると、マスクは会議の途中で宇宙人について話し、宇宙人が「実際に存在するという証拠は見ていない」と話したという。
ボットの排除を強調
マスクによる440億ドル(約5.8兆円)でのツイッターの買収提案の実現には、ここ数週間、疑問が浮上していた。マスクは、ツイッターのボットのユーザー数の推定値が不正確であると主張し、同社が外部の分析を拒否したことを理由に取引を中止すると脅していた。
ツイッターは、同社がマスクと「合意した価格と条件」で取引を成立させるつもりであると述べ、マスクがボットの利用状況を独自に評価できるよう、データへのアクセスの準備を進めていると報じられた。
NYTによると、マスクは16日のミーティングの途中で、ツイッターにあまりにも多くのボットが存在することを指摘し、スパマーたちを追放したいと語ったという。また、ツイッターはテスラとは別の会社だと述べ、「リモートで車を作るのは不可能だ」と話したという。