経済・社会

2022.06.16 06:00

米で電子商取引のインフレ鈍化 食料品ネット価格は上昇継続へ

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消費者の支出抑制は、新型コロナウイルス感染症の流行中に最高水準に達したネット販売価格の上昇を鈍化させているようだ。

アドビデジタル物価指数が追跡する18の商品カテゴリーのうち、10カテゴリーは4月と比べて価格が下がっていたものの、8つは価格が上昇していた。

18のカテゴリーのうち、5月の価格が前年比で上がっていた分野は12カテゴリーで、逆に6つのカテゴリーは前年比で減少していた。

アドビ社によると、5月は食料品の前年比の価格増が他のカテゴリーを初めて上回った月で、初めてアパレル分野を超えた。アパレルの価格は前年比で9%上昇していた一方、食料品の上昇率は11.7%だった。

玩具や電子機器は6.5%減少


玩具の価格は前年比で6.5%減少し、年末の販売促進により価格が前年と比べて10%下がった2019年12月以降、最大の減少率となった。

電子機器の価格も前年比で6.5%下がっていて、6.8%の下げ幅を記録した2020年5月以降最大だった。電子機器は電子商取引分野で最大のカテゴリーなので、アドビは電子機器の価格変動が「ネット上の全体的なインフレに非常に大きな影響を与える」と報告している。

同社のデジタル物価指数は、18の商品カテゴリーにわたる1億点以上のSKU(最小在庫管理単位)を網羅する小売サイトに対し、約1兆回にわたり行われた訪問に基づくものだ。

翻訳・編集=出田静

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