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2022.06.17 10:00

培養肉SCiFi Foodsがゲノム編集技術で製造コストを削減

New Africa / Shutterstock.com

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米カリフォルニア州を拠点とするフードテック分野のスタートアップ「SCiFi Foods」(旧称Artemys Foods)が、2900万ドルの資金を調達した。そのうち2200万ドルは、VC企業アンドリーセン・ホロウィッツが主導したシリーズAラウンドでの調達だ。同社は、規制当局から認可が下り次第、培養肉を手ごろな価格で市場に売り出すと約束している。

SCiFi Foodsの初期支援者には、英ロックバンドのコールドプレイも名を連ねている。コールドプレイは、持続可能なワールドツアーを目指す取り組みの一環として、グリーンテックに投資もしてきた。ほかにもValor Siren Ventures、BoxGroup、Entree Capital、Prelude VenturesがSCiFi Foodsを支援している。

SCiFi Foodsの資金調達は、消費者向けテックやフードテックに重点を置く投資家からの大きな関心が培養肉に集まるなかでの発表となった。この分野に力を入れる投資家は、フードテック分野が、従来の集約型畜産が発生させる地球温暖化ガスの大幅削減を可能にする一方で、肉食を好む人たちには通常の食肉製品と同じような歯ごたえや風味、栄養を備えた製品を提供できると考えている。

アンドリーセン・ホロウィッツのゼネラルパートナー、ヴィジャイ・パンディ(Vijay Pande)は、SCiFi Foodsは培養肉分野で独自の位置につけており、競争力があって、戦略的なポートフォリオブランドになれるとしたうえで、こう述べた。

「培養肉は、1兆ドルを超える食肉製品の世界市場を創造的に破壊し、地球に多大なメリットをもたらすだろう。ただし、コスト面では大きなハードルがある。その点で、私たちはSCiFi Foodsに出会って初めて、彼らの技術とアプローチなら、迅速な規模拡大と劇的なコスト削減の両方が実際に可能なのではないかと考えた」
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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