空海はスーパービジネスプロデューサー! 抜群のマーケティング力に学べ

左・ニーマル・ラージ・ギャワリ(SUWARU創設者)、右・坂口真央(GENERATION TIME代表)

ビジネスリーダーの私的な交遊を通して、彼らの“裏の顔”に迫る連載「エグゼクティブ異種交遊録」(前回ははこちら)。

5回目は、エシカルディレクターの坂口真生と、彼がメンターとあがめるネパール出身の世界的瞑想家が登場。ビジネスパーソンにとっての瞑想の効用、そして弘法大師こと空海との意外な縁について、熱く語ります。


524年前に高野山で僧侶に瞑想を教えていた「過去生」が見えた。



ニーマル・ラージ・ギャワリ◎1976年、ネパール生まれ。祖父が創立したアローギャ・アシュラム(ヨガ教育施設)で9歳から研鑽し、22歳で博士号取得。2003年に来日、08年にニーマルヨガスタジオを開く。19年に瞑想テックベンチャーSUWARU設立。

ニーマル・ラージ・ギャワリ:
私の祖父は、ネパールで、ヨガやアーユルヴェーダ、瞑想の王室御用達の道場を設立し、教育大臣も務めた人物です。私も9歳から修行を積み、14歳で指導者に。以来、多くの人々に教え、日本でも200人近いヨガティーチャーを育成してきました。

瞑想は、寝たり食べたり歯を磨いたりお風呂に入ったりするのと同じレベルで行うもの。真生さんは瞑想が生活のルーティンのなかにあるものだと気づき、実践している。これは素晴らしいことです。

五感を働かせることで自分のパワーや集中力が高まるのがマインドフルネス。一方、瞑想は五感を閉じて内を向くことが起点。何も考えず呼吸をゆっくりにして「中心に戻る」訓練をすることで、真の自分や意志に気づき、チャンスをつかみ、パワーを発揮しやすくなる効果があります。

実は来日した翌年、先行きが不安で深く瞑想したところ、空海が開いた高野山で524年前に僧侶や貴族にヨガや瞑想を教え、再訪を約束した自分の過去生が見えました。日本に来たのは必然だったのです。以来、高野山には20回以上訪れています。

日本は文化や伝統が豊かで、瞑想やティーチャーへの信頼も厚い、瞑想ポテンシャルの高い国。ビジネスパーソンにこそ体感してほしいですね。


ニーマルは現在日本で最も人気のヨガインストラクターのひとり。インスタライブ視聴者は月間1万人超。
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文=松下久美 写真=若原瑞昌

この記事は 「Forbes JAPAN No.094 2022年月6号(2022/4/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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