ライフスタイル

2022.06.17 08:00

残り物には福がある。「あまった糸」を服に変えるライテンダーとは

(左から)インターソナー代表の澤木雄太郎、「RYE TENDER」ディレクターの小池勇太


現在リニューアル中のブランドサイトでは今後、原料や商品が生産される工場や物流の現場など、商品が生まれた「背景」を紹介していく予定だという。
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「消費者がつくり手のお互いのことを知れば、製品への愛着やブランドの価値にも反映されます。お客さまには、ふとした瞬間につくり手の気持ちを考えてもらえたらと思います」

小池いわく、「楽しくて開かれた、みんなが参加できるブランド」というイメージだ。

「カッコよかったり、憧れられたりするブランドであることも大事ですが、関わるすべての人が能動的に、活動の一部になることができるような余白を残すことは大切だと思い、意識しています」(小池)
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彼らの思いは少しずつ周囲に伝播し、セレクトショップからの引き合いがあったり、様々な企業とのコラボレーション企画が進んでいたりと、成長の一途をたどっている。今後は、ニット製品用のシャンプーなど、ケアグッズも扱っていく予定だ。

「残り物には福がある」という言葉がある。ライテンダーは、残されたモノを魅力的な服として再生させることで、ブランドと関わる人々の幸福を編みたてていく。

文=尾田健太郎 取材・編集=田中友梨 撮影=小田光二

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