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2022.06.19 16:00

米国でサービス業従事者へのチップが減少傾向

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、サービス業界の従業員は金銭的な影響を受けている。こうした人たちへの支援を強化するつもりだ、と述べる人は多いものの、レストランで食事をする人、ホテルに泊まる人、タクシーに乗る人たちは、チップを増やすには至っていないようだ。

この結論は、「クレジットカーズ・ドットコム」が6月5日に発表した、成人2610人を対象とするオンライン調査から導き出されたものだ。世論調査会社ユーガブが5月11〜13日に実施したこの調査の結果は、米国に住む18歳以上の成人全体を代表するものであり、誤差の範囲はプラスマイナス2%だ、とクレジットカーズ・ドットコムは述べている。

「2020年と2021年に、チップを増やすつもりがあると述べた米国人は全体の3分の1超だったが、その気持ちはすり減っているようだ」とクレジットカーズ・ドットコムのシニア業界アナリストを務めるテッド・ロスマンは述べている。

「インフレが、消費者の購買力を低下させている。また、労働市場の供給不足により、サービス業界における多くの企業が人手不足に陥り、一流の顧客体験を提供するのに苦労している」

米国の成人を対象としたクレジットカーズ・ドットコムの調査では、着席形式のレストランの給仕係、タクシー/ライドシェアの運転手、ホテルの客室係、コーヒー店のバリスタなどに対して、常にチップを払う人が減っていることがわかった。

ひとつだけ、例外の職種がある。ヘアスタイリスト/理容店員に常にチップを払う人は、過去2年間で63%だったのに対し、今回の調査ではおよそ66%にのぼった。

チップをもらうサービス業の職種のなかで、「常にチップを払う」とされる割合が最も高かったのは、着席形式のレストランの給仕係だ。調査対象になった成人全体で見ると、そうした給仕係にチップを払うと答えた人は73%だった。ただし、Z世代(18〜25歳)では52%、ミレニアル世代(26〜41歳)では60%にとどまった。

今回の調査では、ベビーブーム世代(58〜76歳)では、レストランの給仕係に対して9割近くが常にチップを払うことがわかった。これは、他の年齢層よりも高い割合だ。また、女性(78%)は男性(68%)よりも、常にチップを払う割合が高い。

「タクシーやライドシェアの運転手に対して常にチップを払う」と答えた人は、調査対象の成人の半数に満たなかった(43%)。この割合は、49%だった2019年と比べて減少している。
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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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