失敗の捉え方を変える3つの方法

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私たちは失敗を個人的なものとして捉え、「自分は失敗作だ」と考えがちだ。しかし、仕事で失敗しているように感じていたとしてもあなたが失敗作だということではない。

失敗を個人的に捉えてしまうのは当然のことだ。ミスをすると自信が損なわれかねないし、失敗は確実にストレスの元となる。ストレスを感じているときや反射的になっているときには問題に焦点を当てがちになり、よく考える能力を失ってしまう可能性がある。

自分が犠牲者のように感じることもあるかもしれず、その場合はさらに創造性が阻まれるだけだ。創造性や感受性は新たな選択肢や今後の道を認識する役に立つこともあるが、それもこうした力が阻まれていなければの話だ。

失敗したときのためのスキルを持てば、力を取り戻し立ち直ることができ、失敗しても自分は失敗作だと感じることなく生産的に働ける。ここでは、失敗に対する考え方を改める3つの方法を紹介する。

1. 失敗の規模にかかわらず、それを認識する


失敗を経験しても生産的に働く1つ目の戦略は、失敗が起きたことを認めることだ。自分や他者に真実を語ろう。

アプリコンサルティング企業を創業したクリス・カーディナルは、米ビジネス誌のファスト・カンパニーに次のように記している。

「私たちは『大きな』失敗に焦点を当てるように条件づけられている。商品発売の失敗や売り上げの喪失、その他目標を達成できない明らかな例だ。ミスがこうしたレベルの失敗にならない場合、私たちは『問題ない』、あるいは少なくとも引き分けだと考えてしまうことが多い。小さな失敗やミスを見逃すことは非常に簡単だ。失敗に大きな代償がないか割と簡単に解決できる場合、私たちはこうした失敗を普通のこととして無視してしまいねない」

何かを失敗だと認め、客観性をもって失敗を判断するにはある程度の気概と勇気が必要だ。これこそ、毎回失敗を認めるたびに得られるものだ。

こうして徐々に、障壁に直面しても回復できる力が備わるだけでなく、失敗に対してより健全な職場文化の構築が支援できる。そうすれば、恥のスパイラルにはまることなく失敗をより楽に認められるようになる。
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翻訳・編集=出田静

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