しかしドラマの海外リメイクは、市場の注目トレンドとして事例が増えているとはいえ、残念ながら失敗に終わるケースも多々あります。リメイクはオリジナルと比較されるリスクがあるからです。
ロー氏も「オリジナル版のファンにも満足してもらうことが、リメイクするうえで最大のプレッシャーでした」と正直な気持ちを打ち明けてくれました。これはオリジナル版をリスペクトしているからこその発言でもあります。このようなスタンスもドラマリメイク成功の1つのカギとなるでしょう。
実はトミー・ロー氏、「おっさんずラブ」のリメイクにあたりオリジナル版を20回以上も視聴したことも明かしてくれました。「半分はオリジナルのキャラクター、ストーリーを十分に理解するため。もう半分は香港の視聴者のためにどのような変更を加えていくべきかを考えるため」だったそうです。
そして、「もちろん、毎回観るたびに楽しませてもらいました」と、潔く言い切るロー氏。熱量の高い「おっさんずラブ」のオリジナルのファンも納得の発言ではないでしょうか。香港版『おっさんずラブ』は「テレ朝動画」「TELASA」で配信中です。見比べてみたい1本です。
連載:グローバル視点で覗きたいエンタメビジネスの今
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