この計画は、テキサス州の小学校で19人の児童と2人の教師が殺害された1週間後の6月2日に発表された。しかし、その3日後の6月5日、アクソンのリック・スミスCEOは、社内の倫理諮問委員会からの反発を受け、このプロジェクトを「一時停止」すると発表した。
ロイターは、このプロジェクトの件で、同社の13人の委員会メンバーのうち、9人が辞任したと報じている。
「委員会の一部のメンバーが、我々に彼らの意見を申し立てる前に、これらの問題に直接関わることを辞退したことは残念だ。我々は今後も彼らの判断を尊重しつつ、他のオプションを検討する」と、スミスは述べている。
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— World Military News (@WMilitaryNews) June 7, 2022
アクソンが、警察に提供するTASERと呼ばれるテーザー銃は、2つの小さな棘が生えた射出体を発射し、最大10メートル離れた場所に居る容疑者に電気ショックを与えて無力化する。スミスは、同社が開発を発表したドローンが実際のプロダクトではなく、「コンセプト」である点を強調し、その目的が、「60秒以内に遠隔操作で銃乱射犯を無力化できる非致死性のドローン」を製造することだったと述べた。
アクソンは、以前から警察をめぐる論争の中心となっており、特に近年は、テーザー銃の使用で数人の死者が出たことで批判を浴びている。同社は、このテクノロジーが警察の発砲で死者が出ることを予防していると、繰り返し自社の技術を擁護している。
アクソンは最近、スタートアップのSkydioを含むさまざまなドローン会社と提携し、空からの監視やデータ収集に乗り出そうとしている。