大手は環境への取り組みでも競合
レゴ、ハズブロ、マテルの玩具大手3社は、自らが最も環境に優しい玩具メーカーであるとの認識を広めるための努力でも競い合っている。大手3社はそろって、使用する梱包材やプラスチックの削減を目指している。
レゴは2019年10月、古くなったレゴブロックを学校に寄付するプログラムを開始。植物由来や生分解性の素材の開発にも取り組んでいる。
ハズブロは2018年、同社のプラスチック製の玩具をリサイクル事業の米テラサイクルが回収、別の用途に使用するプログラムを開始した。さらにその翌年には、梱包材におけるプラスチックの使用を2022年中にやめると約束している。
玩具業界の専門家でおもちゃのレビューサイト、TTPM.comのジム・シルバーCEIOは、「サステナビリティと環境は、親たちにとってますます重要な問題になっている」と指摘する。
大手各社はいずれも、環境問題に取り組んでいることを強調している。未来や子どもたちの将来を心配していることを明示することは、各社のイメージに役立つものだ。シルバーによると、こうした傾向は年々、強まっているという。