今回で4回目を迎える「スタートアップワールドカップ2022」だが、世界決勝大会には、各地の予選を勝ち抜いた70以上の国と地域のスタートアップが参加、優勝投資賞金100万ドル(約1億3000万円)を争う。
日本予選へのエントリーは、すでに2020年の11月から始まっており、6月10日が締め切り。現在約200社近い応募があるという。予選開催までには15人のシリコンバレーVCによる書類審査が行われ、ファイナリスト10社が選出される。その後7月21日に六本木のホテル、グランドハイアット東京で行われるピッチコンテストに臨む。
日本予選で代表に選ばれた1社は、9月28日からのサンフランシスコで開催される世界決勝大会に出場することになる。なお、日本予選で優勝したスタートアップには、ジャパネットホールディングスとセガサミーホールディングスから、ジャパネットグループ賞、セガサミーグループ賞としてそれぞれ5000万円ずつ賞金が提供される。
ピッチの審査員には、Forbes JAPAN Founderの高野 真、DRONE FUND代表パートナーの千葉功太郎、gumi創業者の國光宏尚ら7名があたる。
主催するペガサス・テック・ベンチャーズのアニス・ウッザマンCEOは、イベントの意義について次のように語った。
「最初にスタートアップワールドカップに興味を持ってくれるようになったのは大企業なんです。ピッチに登壇して優勝はできなくても、さまざまなスタートアップが大企業と繋がり投資を受けることができる、そういったプラットフォームになっています。なかには、ピッチのステージを降りた直後に買収が決まった会社もあります」
すでに各国、各地域でも予選が始まっており、メキシコの予選会場では約6万人の観客が集まったといい、「サッカーのワールドカップ並みかと思いましたよ」とウッザマンCEOは笑いなながら話す。
過去には、保育園向けのシステムを手掛けるユニファ(名古屋市)や白血球のモニタリング装置を開発するLeuko Labs(アメリカ・マサチューセッツ工科大学発)、物流最適化システムを開発するAbivin(ベトナム)が優勝している。