今回も、第2世代のAppleシリコン「M2」チップや、それを搭載する新しい「MacBook Air/Pro」、秋に正式リリースされる予定のiOS、iPadOS、macOS、watchOSの新バージョンで追加される機能などが発表された。
本稿では、同イベントで発表された内容のうち、アップル製品ユーザーとしても注目しておきたい主要なトピックについて確認していこう。
iOS 16では「ロック画面」が進化
iOS 16における最大の変更点は、ロック画面が刷新されることだ。新しい壁紙のバリエーションを選択できるだけでなく、カラーフィルタの適用や、フォント、ウィジェットの編集なども行える。Apple Watchを触ったことがある人ならば、「文字盤」画面のカスタマイズ操作を思い浮かべると理解しやすい。なお、ロック画面と「集中モード」の切り替えが連動することも重要。ロック画面を、長押しからの左右スワイプ操作によって切り替えることで、ホーム画面に適用される集中モードも切り替わる仕組みだ。
また、「ライブアクティビティ」と呼ばれるリアルタイムで進行状況が反映される表示も追加される。プレゼンテーション内では、Uberの配車状況を追跡できる様子などが紹介された。
そのほか、細かい機能アップデートも多い。たとえば、「メッセージ」アプリで送信後にメッセージを取り消せる機能や、音声入力で選択部分のみを再入力できる機能、テキスト認識表示の動画対応、画像内のオブジェクトを長押しして簡単に切り抜き処理が行える機能、マップの経路検索で最大15カ所までの経由地を設定できる機能、クイックメモ機能などが新たに追加される。
さらに、Apple Payで購入した代金を6週間にわたる均等な4回払いで行える後払い機能「Apple Pay Later」の追加や、自動車の計器全体と連動する次世代の「CarPlay」などもトピックとして知っておきたい。
提供は今秋。iPhone 8以降のモデルが対象となる。