対談を通じて、個人と組織がお互いに成長する新しい関係を構築するためには、まずは個人が自身のことを深く知り、キャリアに主体性を持ち、自分が「なぜ学ぶのか」ということを理解することがクリティカルな前提となることを感じた。個人のWill(意志)がなければ組織は成長の土壌をつくることもできない。個人の充足(Fulfilment)の追求は社会の活力となり、新たなイノベーションにもつながる。新しい時代の成長のポジティブ・サイクルに期待したい。
岩田太地(いわた・だいち)◎NEC主席ビジネスプロデューサー。1981年、大阪府生まれ。ミズーリ州立大学卒業後、2004年、NECに入社。金融業向けソリューション事業に携わりつつ、新規ビジネスの創出に従事。NECでは16年10月、金融とICTの融合を図る「FinTech」関連事業を推進するFinTech事業開発室長に就任。21年デジタルインテグレーション本部本部長を経て22年4月より現職。
黒川公晴(くろかわ・きみはる)◎合同会社こっから代表社員、一般社団法人Brain Active with代表理事、米国ミネルヴァ講師。1983年、大阪府生まれ。2006年東京外国語大学卒業後、外務省入省。米国ペンシルバニア大学で組織開発学修士を取得。2018年に独立し、合同会社こっからを幼なじみらと共同設立。国内外で多くの企業に組織開発・リーダーシップ開発のサポートを行う。