ラボグロウンダイヤが老舗の救世主に?「ENEY」予想以上の反響のワケ

「ラボグロウンダイヤモンド」を使用したENEYのジュエリー / デザイナー SHUN OKUBO


田上:天然ダイヤではあまり使われないシルバーの台座の商品もあります。プラチナからシルバーにするだけで価格も下がるし、デイリーに使いやすくなるんですよね。

今まで天然ダイヤを使っていたお客さまにも、デザインを楽しめるということで興味をもっていただいています。



シトウ
:一番人気のアイテムは?

田上: 繊細な輝きが特徴的なピクセルシリーズです。エナジーの原子を「小さな球体=ピクセル」で表現しているのですが、一つひとつの球体にカッティングが入っているからこその輝きなんです。日本の高い技術から生まれました。


PIXEL VERTICAL SYMMETRY RING TETRA(ピクセル 4連 チェーンリング)、税込2万6400 円 / デザイナー SHUN OKUBO

シトウ:うん! すごいキラキラしてる! いろいろ見ていると、同じブランドとは思えないくらいシリーズごとにデザインが全然違いますね。

田上:バリエーションが多いので、いろんな方に刺さるかなと思っています。

シトウ:こんなに違うと新シリーズが楽しみになりますよね。これくらいガラッと変えてくれたほうが、私としてはおもしろいなって思いました。


リングだけでなく、ネックレスやブレスレットも展開。写真はコインシリーズ / デザイナー SAYAKA MATSUI

ラボグロウンなら「買いやすい」?


シトウ
:デビュー後、反響はどうですか。

島田:昨年8月に立ちあげたタイミングでは予想以上の反響の大きさで。高い売り上げ目標を立てていたんですけど、スタートから1カ月で目標の1.5倍ぐらいになって驚きました。今は落ち着きましたが、「イベントをやってほしい」「店舗で扱いたい」といったお声をいただけることも多く、可能性を感じています。

シトウ:たしかに、大きなダイヤが欲しいとか、手ごろな値段でいいものが欲しいとか、サステナブルなものを身に着けたいとか、様々なニーズに応えられるからこそ、ですよね。

田上:印象的だったのは、自分へのご褒美として「天然ダイヤを買おう」という気持ちにはなかなかならないけど、ラボグロウンなら買いやすいというお声です。



シトウ:今後はどんな風に展開していくんですか。

田上:ラボグロウンダイヤを使ったジュエリーブランドは今後国内外でどんどん出てくるだろうし、やっぱり個性が大事だと思うんですよね。個性がないと深いファンはできませんし。

そのためには、地球や他人のことにも配慮しつつ、お客さまの願望も大事にして楽しんでいけるような商品づくりを心がけたいですね。特にデザインは大事だと思っていて。ジュエリーをやったことがないような、例えば建築家にデザインを頼んでみるのもいいかな、なんて思っています。

シトウ:じゃあこれから、よりクセの強いアイテムが出てくる?

田上:いまはまだジャブぐらいですからね(笑)。

シトウ:これでジャブ? それはすごい、私としてはとっても嬉しい。今後が楽しみです!

聞き手=シトウレイ 構成=久野照美、田中友梨 撮影=杉能信介

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