際立つ性能を誇るトヨタの象徴 「GRカローラ」に世界のエンスーが納得

迫力のマフラー3本出し。GRカローラの魅力に迫る。

トヨタのモータースポーツ部門、GAZOO RACING(GR)と聞いて思い浮かべるのは何だろうか。すでに登場しているGRスープラ、GR86、GRヤリスをすぐに思い出せるなら、あなたはモータースポーツの通と言える。

ところが、先週。東京の某ホテルで、GRラインアップの中でも最も迫力があると言われる車種「GRカローラRZ」と「GRカローラ モリゾウエディション」が世界初公開された。

RZ
GRカローラRZ

モリゾウ
GRカローラ モリゾウエディション

正直なところ、最初に登場したGRスープラ、GR86、GRヤリスの走りや魅力は、国内外のエンスーを圧倒してきているものの、色々な意味でイマイチ本格的でグローバルなトヨタ製スポーツカーとは言い切れない。なぜなら、スープラはBMWのパワートレーンを積んでいるし、GR86はスバル製のボクサーエンジンなどを搭載しているし、GRヤリスは本格的なトヨタ車にもかかわらず、アメリカでは販売されなかったんだ。

そういう意味で、GRカローラは久しぶりの本格的なトヨタ車で、かつグローバルな市場を目指している。今回は欧州、アメリカ、アジアと、全世界に展開するからこそ、海外メディア、特にアメリカは興奮気味。「何よりも、GRヤリスと同様に、GRカローラはトヨタが独自で開発・生産した4WDパワートレーンを採用しているので、相当期待ができる!」と、人気YouTuberの〈Raiti’s Rides〉はいう。
 
「これが世界一の販売台数実績をもつカローラの新型車だ」と聞いてガッカリするのは大間違い。スバルWRX STIとマジに戦える本格的な4WDスポーツカーだから、待ちに待ったトヨタ車だと言える。

特に関心したのは、ルックスと性能。こんなにアグレッシブなカローラは今までに存在しなかった。横に広い迫力満点のグリル、ブレーキ用のエアダクト、LEDヘッドライト、エンジンルームを冷やすためのボンネットの吹き出し口、力強いブリスターフェンダー、ルーフスポイラー、18インチのホイール、そしてクルマ好きがたまらない3本のエキスゾーストがいい味を出している。辛口の海外メディアでも納得のボディデザインだ。

エンジンルーム
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文=ピーター ライオン

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