バイデン政権は、今後数日のうちに、この件を議会で話し合う予定だと匿名の関係筋はロイターの取材に述べている。
ウクライナはすでに、米国のエアロバイロンメント社の攻撃ドローン「スイッチブレード(Switchblade)」や、トルコ製の「バイラクタル(Bayraktar)」など数百の無人機を受け取っているが、ゼネラルアトミックが製造するグレイイーグルは、これらのシステムよりも高速で重武装が可能という。さらに、スイッチブレードとは異なり、再利用が可能とされる。
バイラクタルが約22キロのレーザー誘導爆弾「スマートマイクロ」を最大4発搭載できるのに対し、グレイイーグルは約45キロの「ヘルファイアミサイル」を最大4発搭載可能という。
バイラクタルは全長6.4メートルで、最高時速220キロで27時間飛行できるとされるが、グレイイーグルの長距離型は全長8.5メートルで、最高時速280キロで41時間飛行できるという。
フォーブスは国防総省にコメントを求めたが、期限までに回答を得られなかった。
無人航空機は、ロシアとウクライナの戦争において重要な役割を担ってきた。米国はロシアの侵攻から数週間以内に、ウクライナに100機の「スイッチブレード」無人機を提供した。「カミカゼ」とも呼ばれるこの機体は、戦場の上空を最大15分間ホバリングしてから目標に降下し、ピックアップ・トラックを爆破するほどの破壊力を持つ。
米国はこれまでに、少なくとも700機のスイッチブレードをウクライナに送っているが、ウクライナは少なくとも36機のバイラクタルを使用している。ウクライナの兵士は、バイラクタルの威力を讃え、「バイラクタル、バイラクタル」というコーラスが入るユーモラスな軍歌を歌っている。