経済・社会

2022.06.02 12:00

ファイザーのコロナ経口治療薬、症状再発なら「人にうつす」恐れも?

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論文の著者がリバウンドを経験

ホー教授がチャーネス医師とチームを組み、調査を開始したのは、自らがパキロビッドを服用し、リバウンドを経験したためだ。新型コロナウイルスのゲノム配列を解析した結果、症状を再発させていたのは、治療前に感染を確認したのと同じウイルスだった。さらに、指示どおりにパキロビッドを服用した後、検査で陽性反応が出たとSNSなどで報告する人は、増加している。
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リバウンドがなぜ起きるのか、どの程度の頻度で発生するのか、正確なところは不明だ。研究チームは、それらを明確にするため、今後さらなる研究が必要だと指摘している。

ホー教授はタイム誌に、研究結果はファイザーの研究者たちとも共有していると明らかにしている。一方、ファイザーの広報担当者はフォーブスに対し、関連する「データの監視を続けている」と説明。リバウンドは"まれな例だ"と説明している。

パキロビッドは臨床試験で、感染者の入院または死亡のリスクを約90%低下させる効果が確認できたとされる。一部の専門家はこれについて、初の有効な経口治療薬であり、新型コロナウイルスとの闘いにおける“ゲームチェンジャー”になるとの見方を示していた。
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米食品医薬品局(FDA)は、12歳以上の重症化リスクの高い人を対象に、この薬の使用を許可。バイデン政権は、パキロビッド2000万回分以上の購入を決めている。また、ホワイトハウスによると、ここ2カ月ほどの間に出されたパキロビッドの処方箋の枚数は、週当たり約2万7000から18万2000以上に増加しているという。

編集=木内涼子

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