参画するのは、旭化成ホームプロダクツ、NOK、大阪ガス、サントリーホールディングス、第一生命保険、100BANCH、丸井グループ、Rethink PROJECT。
発表では、はじめにNature Innovation Groupの丸川照司代表からプロジェクトの概要説明が行われた。
丸川氏によると、コロナ以前、日本の使い捨て傘の輸入量は30年間で2倍以上増加し、年間で1億本を超えるという。ビニール傘の割合は約6割とみられ、廃棄によるゴミ問題や二酸化炭素の排出など、環境負荷の要因となっている。
このような現状を踏まえ、本プロジェクトでは、
①アイカサのサプライチェーン上においてカーボンニュートラルを実現する
②コンビニ並みのインフラにするためパートナー企業と連携して2030年までにスポットを現在の全国1000カ所から2万5000カ所に増やす
③パートナー企業の従業員にアイカサの無料券を配布してサービスの認知・利用者拡大を進める
という3つの目標が示された。
またプロジェクトのスペシャルサポーターとしてryuchell(りゅうちぇる)氏が登壇。自身の環境への取り組みついて次のように語った。
スペシャルサポーターとして登壇したりゅうちぇる氏
「環境への取り組みを意識し始めたのは子どもが生まれてから。ゴミの分別やマイボトルの使用など、環境を大事にする行動を親が見せることで、それが当たり前のことと感じてもらうようにしています。環境問題は、次の世代に引き継がれてしまうものです。一人ひとりの行動が大事になってくるからこそ、アイカサの活動は素敵だと思います」
その後、アイカサの利用・返却のデモンストレーションが行われた。
発表の後半では、パートナー企業の各代表者が登壇し、それぞれコメントした。
100BANCHオーガナイザーでパナソニックホールディングス事業開発室の則武里恵氏は、次のように語った。
「100BANCHは、パナソニック創業100周年を機に立ち上がり、野心的な若者たちとともに100年先の未来にむけた価値創造に挑む施設です。現在250プロジェクトが稼働しており、アイカサもこのプロジェクトの一つです。
ビニール傘の使い捨てを失くすことを考えている方は多いと思いますが、実際にアイカサさんが大きな目標にチャレンジし続けている姿にはとても共感しています」
アイカサは傘立てに設置されたQRコードを読み取り、傘を取り出すだけで簡単に利用でき、決済はLINE Pay、クレジットカード、d払いに対応。1日70円で傘をレンタルでき、現在約1000カ所のスポットで利用と返却が可能だ。