BTSがホワイトハウスで会見、「音楽による一体化」呼びかけ

BTS(Photo by Kevin Dietsch/Getty Images)

KポップのスーパースターグループのBTSは5月31日、バイデン大統領との会談を前にホワイトハウスでの記者会見に出席し、米国で急増するアジア系住民に対するヘイトクライムなどの差別の撤廃を訴えた。

会見のライブストリームは、約31万3000人が視聴した。

メンバーのジミンは、アジア系アメリカ人らに対するものを含むヘイトクライムが急増していることにショックを受けていると語り、この機会を通じて自分たちの声を伝え、人々の意識を高めていきたいと通訳を介して話した。

メンバーのVは、彼らが今回ホワイトハウスに招かれたことが、人々が互いを尊重し、理解する上での「一歩の前進」になることを願っていると述べた。

J-Hopeは、ファンたちのおかげでホワイトハウスに来れたと話し、ジョングクはバンドのメンバーたちが「音楽が言語とカルチャーの壁を超える素晴らしい一体化をもたらすと信じている」と付け加えた。

ヘイトに反対する非営利団体のStop AAPI Hateによると、2020年3月から2021年9月までの期間に報告されたアジア系アメリカ人やアジア・太平洋諸島系アメリカ人に対するヘイト事件は、1万件以上にのぼっている。2021年のアジア人に対するヘイトクライムは、前年比339%増となったとヘイト・アンド・エクストリーム研究センターは述べている。

セレーナ・ゴメスは先週、ホワイトハウスでファーストレディのジル・バイデンと共に、メンタルヘルスの問題に関心を高めるためのフォーラムを開催した。パリス・ヒルトンも、今月初めにワシントンを訪れて議員らと会談し、児童虐待の問題に関する提言を行った。

2010年頃に活動を開始したBTSは、2018年に全米アルバムチャートの「ビルボード200」でKポップのアーティストとしては初めて首位に立ち、世界の注目を集めた。 彼らは昨年、ビルボードの全米トップセールス曲のうちの4曲をリリースし、シングル「Butter」は1位を獲得した。BTSの待望のアンソロジー・アルバム「Proof」は6月10日にリリースされる。

編集=上田裕資

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