ビジネス

2022.05.31 18:00

マインドだけでは成功しない 起業家が陥りがちな「お金の失敗」

露原直人
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北の達人コーポレーション社長 木下勝寿

「北の大地、北海道において高い技術と能力を持ち活躍するプロフェッショナル集団でありたい」という思いが社名に込められた、美容・健康商材をD2Cで販売する北の達人コーポレーション。東証一部上場後も成長を続け、その圧倒的な利益率の高さでも知られている。そんな同社を牽引する代表取締役社長 木下勝寿氏に、起業家にとって重要な素養、利益を生み出す事業の創り方などについてDIMENSIONビジネスプロデューサーの伊藤紀行が聞いた。(全3話中1話)


「成功するまで続ける」起業家に共通する3素養


──起業家にとって大切な素養を3つ挙げるとすると何でしょうか?

3つ挙げるとすると「ホットハート(Hot heart)」「クールヘッド(Cool head)」「タフネスマインド(Toughness mind)」です。

まずは1つ目の「ホットハート」。どんなビジネスも最初からは絶対にうまくいきません。うまくいかないからと終わってしまうか、それとも続けられるかどうかは、本当に自分の商品やサービスに惚れ込んでいて誰かに届けたいという「ホットハート」の有無にかかっています。

我々、北の達人コーポレーションも「売れる商品」を作るのではなく「伝えたい商品」を作ることに徹底的にこだわっています。ビジネスをしていると、どれだけ売れると思っていても実際には売れない場合が多々あるもの。そのときに「これを知ってもらえないと世の中の損失だ」と思えるほど自分たちが「伝えたい商品」であれば、必ず打開策は見いだせるはずなのです。



「タフネスマインド」に関しても「ホットハート」と通ずる部分がありますが、言い換えると「成功するまでやり続ける心」ということです。

「うまくいきそうだからやる」という考えでは絶対にうまくいきません。当初の想定通りにいかなかったとしても、粘り強くやり続けられること。この「タフネスマインド」の有無を見ている投資家が多いのは、それが事業を成功させる上で最も重要な素養だと理解しているからでしょう。

多くの起業家は「ホットハート」と「タフネスマインド」は持っています。それなのになぜ失敗してしまうのか。その大半の理由は「お金が尽きる」からです。

10回やったら9回は失敗して、最後の1回でうまくいく。そんなことが当たり前なのがビジネスの世界。それなのに多くの起業家は「2〜3回で自分は上手くいく」と過信し、そこで失敗するとゲームオーバーになってしまうようなお金の使い方をしてしまっているのです。

リスクを冷静に想定したうえで、計画的にお金の尽きない戦い方をしていく「クールヘッド」。これを併せ持つことが、経営を「成功するまで続ける」ためには必要不可欠です。
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文=伊藤紀行 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc. 編集=露原直人

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