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2022.06.01 06:00

インドネシアの決済ユニコーンXenditが380億円調達、海外進出を強化

wee dezign / Shutterstock.com

インドネシアのデジタル決済のユニコーン、Xenditは5月19日、CoatueとInsight Partnersが主導したシリーズDラウンドで3億ドル(約380億円)を調達し、累計調達額が5億3800万ドルに達したと発表した。

ジャカルタを拠点とする同社によると、このラウンドの他の投資家には、Accel、Tiger Global、Kleiner Perkins、EV Growth、Amasia、Intudoに加え、Twitch創業者のジャスティン・カンのGoat Capitalが含まれている。Xenditは、今回の評価額を明らかにしていないが、前回の9月のラウンドで評価額10億ドルで1億5000万ドルを調達し、ユニコーンになっていた。

Xenditの共同創業者でCEOのMoses Loは声明で、「今回の調達により、当社は新たな市場への投資やプラットフォームの拡大を継続していく」と述べている。

2016年設立の同社は、3000社以上の顧客を抱え、年間の取引額は昨年1年間で6500万件から2億件へと約3倍に増加し、取引総額も65億ドルから150億ドルに跳ね上がったという。同社の顧客には、オンライン旅行代理店のTraveloka(トラベローカ)や海外送金のWise(旧Transferwise)、配車サービスのGrab(グラブ)などが含まれている。

「決済はあらゆるオンラインビジネスにおいて重要な要素であり、Xenditは東南アジアで絶好の機会をつかむことができると信じている」と、CoatueのパートナーのLuca Schmidは述べている。

Xenditは、東南アジア全域の企業にデジタル決済プラットフォームを提供し、クレジットカードやデビットカード、eWallet、インドネシアのQRコード決済のQRISなどの支払いを受けられるようにしている。

同社はまた、過去2年間、銀行や決済関連のスタートアップに投資を行っている。Xenditは先月、Bank Sahabat Sampoernaへの投資を発表し、昨年はフィリピンへの進出の一環として現地のDragonPayに投資していた。

「Xenditは、タイ、マレーシア、ベトナムなどの国々の企業のニーズを把握し、適切な決済ソリューションを提供できる新たな地域への進出を続けている」と、Xenditの共同創業者でCOOのTessa Wijayaは述べている。

編集=上田裕資

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