失敗への恐怖を克服したいなら、事前に分析し計画しよう

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ローリー・リュッティマン(Laurie Ruettimann)は、人事と「仕事の立て直し」を専門とする起業家であり、文筆家やセミナースピーカーとしても活躍している。20年にわたる人事分野でのキャリアを経て、リュッティマンは燃え尽きを覚え、自身の生活をより良いものにしようと決心した。

現在の彼女は、人生の目的と意義を見つけてライフスタイルを改革したいと考える人々の支援に精力的に取り組んでいる。

ポッドキャスト「Negotiate Anything」に出演した彼女は、恐怖を克服し、自信をつけて、ずっと望んでいた人生を送れるように状況を変えていくことについて語ってくれた。

恐怖にとらわれた視点を切り替える

リュッティマンはリスナーに対して、恐怖はたいてい現実に根ざしたものではないことを思い出そう、と呼びかける。

「恐怖はたいてい、私たちが自分に言い聞かせている物語に基づいている。恐怖とはしばしば視点の問題であり、そこに現実的な裏付けはない」と、リュッティマンは言う。リュッティマンは、クライアントと共に問題に取り組む際には、恐怖に正面から立ち向かう方法を好む。彼女が最初に勧める方法は、事前分析だ。

事前分析を、恐怖を克服するためのツールに

「事後分析」とは、何かが失敗した際に原因を分析することだが、「事前分析」において鍵となるのは、待ち受ける難局(プロジェクト、会話、契約など)がどんなふうに失敗に終わる可能性があるかを、すべてリストアップすることだ。

リュッティマンがリスナーに勧めるのは、タイマーをセットして、起こりうる失敗や問題をすべて書き出すことだ。時間切れになったら、一つ一つを見返して、それぞれの解決法を挙げていく。彼女によれば、失敗や問題にこうして能動的に備えることで、成功の可能性を30%以上高めることができるという。

こうした対策には、2つの重要なメリットがある。第一に、問題を予測し解決策を事前に用意する機会を設けることで、準備のテクニックを強化できる点。そして、さらに重要な第二のメリットは、恐怖に直接向き合い、場合によっては恐怖に打ち勝つことさえできる点だ。失敗が現実に起こりうることを受け入れるだけでなく、安全な場所にたちつつ、失敗のリスクを制御できることを学べるからだ。
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翻訳=的場知之/ガリレオ

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