ビジネス

2022.05.31 06:00

最大規模のゴルフゲームを目指す、「PinSeeker」とは


ゴルフは、慈善事業などの資金集めと切っても切れないスポーツだ。米国では、ゴルフを通じて集まった慈善目的の資金総額が年間40億ドルに上る。PinSeekerは、ゴルフに付随するそうした善意を活かすため、全米各地のシミュレーターを使ったバーチャルイベントの企画を支援しており、非営利組織がこれまでにない方法で寄付金を集められるようにしている。

初期のPinSeekerアプリは、PC版ゴルフシミュレーターのみが対象で、2021年6月に登場。2022年4月には、iOSの互換バージョンがリリースされた。

ブレスリンが手掛けたアプリは、PinSeekerが初めてではない。ブレスリンが株を保有するピンシーカー社は多彩な事業を行っており、女性向け筋トレアプリ「Fit By Katy」もそのひとつだ。

ピンシーカーの共同創業者で、同社の最高経営責任者(CEO)として今後は舵取りを担うことになるロブ・ギルフォイル(Rob Guilfoyle)はもともとフィンテック業界の出身。ホワイトラベル形式(独自開発した製品やサービスの販売権を、他社ブランドに提供すること)のチャットボット・ソリューション「Abe AI」を銀行業界向けに開発し、3年前に「Envestnet」に売却した。

ピンシーカーでは現在、有名ゴルフコースで2023年に選抜大会を対面開催する構想を練っている。この大会では、アプリ上のコンテストで最も優秀な飛距離とリーグ戦での結果を残したプレイヤーたちが戦う予定だ。現在、ケンタッキー州ルイビルにあるヴァルハラ・ゴルフクラブに主催してもらうべく協議中だという。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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