テクノロジー

2022.05.31 06:30

プロトタイプ作成ソフトの韓国企業ProtoPieが累計23億円を調達

Syda Productions / Shutterstock.com

Syda Productions / Shutterstock.com

ソウルに拠点を置くスタートアップの「ProtoPie(プロトパイ)」が、グローバル展開に向けた資金調達ラウンドで800万ドルを調達した。同社は、企業がウェブサイトやモバイルアプリのデモ版を作るためのプロトタイピングツールを開発している。

今回の調達は、カカオゲームズの出資元として知られる韓国の大手ベンチャーキャピタル「LBインベストメント」が主導した。LB インベストメントは、フードデリバリーのKurlyや、ゴールドマンサックスが支援する住宅情報アプリのZigBangなども支援している。

さらに、既存出資元のHBインベストメントや、Intopsインベストメント、モバイルゲーム会社のデヴシスターズ(Devsisters)に加え、新規の投資家としてMirae Asset Venture Investmentが加わった。

今回の800万ドルの調達により、ProtoPieの累計調達額は約1800万ドル(約23億円)に達した。収益の35%が北米の顧客だという同社は、今回の資金でバンクーバーとオースティンにオフィスを設立し、北米のビジネスを拡大する計画だ。

ProtoPieのツールは、アプリやウェブサイトのプロトタイプをノーコードで作成できるテンプレートを提供するもので、韓国のサムスンやインターネット大手のネイバーやカカオに加え、日本の楽天でも使用されている。

2017年に商用化された同社のツールは、100カ国の1万5000の企業顧客に利用されており、そこにはグーグルやBMW、ボーダフォンなどが含まれている。

ProtoPieは、ネイバーとグーグルにデザイナーとして勤務したトニー・キム(Tony Kim)と、サムスンのソフトウェアエンジニアを務めたスコッティ・キム(Scotty Kim)によって2014年に設立された。

編集=上田裕資

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