ナゴヤイノベーターズガレージ
「STAND OUT! 尖った人間よ集まれ」保守的な中部圏において、新たな産業や価値を生み出すために中部経済連合会が運営するイノベーション創出拠点です。異業種異分野の交流・対流をベースに共創によるオープンイノベーションで既存企業の次世代ビジネスへの変容とスタートアップ創出や成長を支援しています。交流・対流を促す仕掛けとして、アントレプレナーマインドセットプログラムから実践プログラムまで幅広く展開し、プログラムは年間300回を超えています。写真左から筆者、ナゴヤイノベーターズガレージ統括マネージャー 山下 哲央、コミュニティマネージャー 山本 陽平
なごのキャンパス
2019年10月にOPENした「なごのキャンパス」(名古屋市西区那古野)、閉校となった旧那古野小学校をリノベーションした、シェアオフィスやコワーキングスペースが入るインキュベーション施設です。現在は約120法人が入居する施設です。また、学び舎としての歴史を紡いできたなごのキャンパスは、「ひらく・まぜる・うまれる」をコンセプトに、次の100年・未来をつくる人を育む、起業家育成(小・中・高・大)にも力を注いでいます。なごのキャンパス企画運営プロデューサー粟生 万琴(左)と筆者
OICX-名古屋大学オープンイノベーション拠点
本施設は、産学連携のハブとして東海地区の国立大学を代表する名古屋大学が運営するインキュベーション施設です。自動運転などのディープテック領域から、プラットフォーム・サービス系スタートアップまで、名古屋大学を中心とした様々なジャンルの大学発ベンチャー・スタートアップが入居しています。最後に、今、名古屋を代表するスタートアップとして注目を集めている3社をご紹介しよう。
OPTIMIND
「世界のラストワンマイルを最適化する」をビジョンに掲げ、企業、業種、国の枠を超えた世界のラストワンマイルを効率化ではなく、人々の心にとっての”最適化”を目指し、配送ルート最適化システム「Loogia」を提供しています。まずは、人手不足や業務の俗人化に悩む日本の物流にDXを起こし、持続可能な配送を支えることを目指します。U-MAP
スマートフォンやパソコンが熱くなる電子機器の熱問題は、最も重要な社会課題の一つであり、電子機器の冷却が、世界の消費電力の数%を占めるにまで至っています。U-MAPは、独自の放熱素材“Thermalnite”と、大学や企業との強固なコラボレーションによって、この熱問題の解決し、持続可能な世界への原動力となることを目指します。アイクリスタル
すべてのモノづくりにAIの力でプロセス革命を!「AI×Crystal」に由来するアイクリスタルは、AIを活用してきれいな結晶材料を最短で作るために開発したプロセスインフォマティクス技術を、モノづくりの開発プロセス、製造プロセスの最適化に幅広く応用し、製造業を中心とするさまざまな製品開発を圧倒的に効率化する名古屋大学発AIスタートアップです。ビックデータの蓄積が難しいモノづくりの現場においても 限られた過去データを用いて短期間で解析・最適化を実現します。写真左からアイクリスタル取締役 牧野 隆広(左)、代表取締役高石将輝、筆者、メンバーの皆様
今回、愛知県・名古屋市のイノベーション創出に熱心に取り組む多くの方々にインタビューにご協力いただいた。共通して感じられたのは、これまで製造業を中心に世界に通用する企業を輩出してきた地域ならではの、「もう一度、世界を取りたい!」という強い思いだ。そのために新たな挑戦を始め、まさに転換期を迎える名古屋に引き続き注目したい。