ライフスタイル

2022.05.29 16:00

「宝石」と呼ばれるベルルッティ、唯一無二の革をまとった名品

Forbes JAPAN編集部

小暮:この間、イタリア風のスーツにこのバッグを合わせている人を見かけました。一見普通、でもよく見るとお洒落。ファッション通っぽいスーツスタイルでした。

森岡:そうなんです。ほかの人と違ったものを身に着けたいという男性も多いでしょう。そういう心理をうまくついている。それが「ベルルッティ」人気の秘密でしょうね。

小暮:ウィンザー公やアンディ・ウォーホル、イヴ・サンローランといった、いわばファッションの達人たちまで「ベルルッティ」の“オンリーワン”の魅力に染められてしまったのです。まさに魔法の革。

森岡:「パティーヌ」が施された独特の茶が「ベルルッティ」の代表的なカラーですが、このブルーも同じ手法でつくられた革です。ビジネスシーンではブルーのほうがさらに使いやすいと思いますよ。

小暮:素敵なブルーですね。フランスらしいブルー。革でこの色というのは珍しい。

森岡:「ベルルッティ」は靴でスタートしたブランドです。革靴は個性的ですが、今回用意したサンダル。これもいいでしょう。ストラップなどに「ヴェネチアレザー」が使われ、このブランドのヘリテージを感じさせるデザインに仕上がっていると思います。リゾートやカジュアルな場面に似合い、しかもラグジュアリーな雰囲気を醸し出す。そんなサンダルだと確信しています。

小暮:サンダルならば革靴やバッグ以上に気軽に履けるでしょうね。基本的にはクラシックなデザインですし、「スクリット」が入った革が逆にアクセントとして効いています。欲しいですね、このサンダル。

森岡:旅行や出張に持って行くのにもいい。機内に持ち込んで履くのにもいいでしょう。どうですか、小暮さん、欲しいでしょう?

小暮:確かにそうですね。買おうかな。いやぁ、この価格。夏に向かって貯金しないと(笑)。


森岡弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ、現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

photograph by Masahiro Okamura, text by Masahiro Kogure, fashion direction by Hiroshi Morioka, edit by Akio Takashiro

この記事は 「Forbes JAPAN No.093 2022年月5号(2022/3/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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